注目キーワード

English 日本語

業界トピック

Looop、風力発電事業に本格参入! 中部電力と30MWの陸上風力を北海道に

Looopがついに、風力発電事業に本格的に参入した。今年4月に「再エネ電力宣言」を発表した同社。中部電力との合同会社を通じて、このほど、北海道で風力発電所の建設に着手したという。

(アイキャッチ画像:「ウィンドファーム豊富」完成後のイメージ図。出典:株式会社Looop)

北海道に30MWの陸上風力発電
2024年の運転開始に向けて着工

Looopと中部電力は6月13日、共同で出資する豊富Wind Energy合同会社が、北海道において陸上風力発電所の建設に着手したと発表した。2024年4月の運転開始を目指す。

この発電所の名称は「ウィンドファーム豊富」。北海道の最北端である宗谷岬から、約60kmほど南に位置する。発電出力は30,000kW、想定される年間発電電力量は約7,700万kWhで、一般家庭約2.5万世帯分の使用電力量に相当するという。


(「ウィンドファーム豊富」の位置。出典:株式会社Looop)

今回の発電事業を手がける豊富Wind Energy合同会社は、Looopが51%、中部電力が49%を出資し、2020年6月に設立した。Looopの代表取締役社長CEOである中村創一郎氏が代表を務める。

Looopと中部電力は2018年に資本業務提携を行っている。これまで、Looopの太陽光発電事業を中心とする再生可能エネルギー事業と、中部電力の顧客基盤や経営資源などを組み合わせ、さまざまな新事業を進めてきた。

中部電力は、2030年ごろまでに再生可能エネルギー発電の規模を320万kW以上に拡大するとしており、北海道で再生可能エネルギー開発事業を行うのは、今回が初めてだという。

日本のエネルギーが直面する課題
「再エネ電力宣言」で解決目指す

Looopは今年4月、新事業方針を発表した。再生可能エネルギーで日本のエネルギー自給率の向上とエネルギーコストの低減を目指す「再エネ電力宣言」だ。この新方針は、世界的なエネルギー価格の高騰や日本のエネルギー自給率の低さといった問題を受け、新たに定められたものだという。

同社は、日本が置かれている現状を打破するための方策の1つとして、再生可能エネルギー事業を位置付けている。同社自身が積極的に再エネの開発を進めることでロールモデルとなり、エネルギー自給率の向上を図るという意気込みが込められている。

この宣言において、同社は中長期的な「再エネ普及に向けたステップ」とロードマップを次のように設定した。


(再エネ普及に向けたロードマップのイメージ。出典:株式会社Looop)

このうち「②再エネ電源確保・技術投資」の段階では「太陽光や風力をはじめとした自社発電所の開発」などを通して、日本全国に再生可能エネルギー発電設備を普及させるとしている。同社は、今般の「ウィンドファーム豊富」も、このロードマップにおける重要なプロジェクトの1つであるとしている。

DATA

株式会社Looop ニュースリリース


文:山下幸恵(office SOTO)

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.09 | ¥0
2025/9/17発行

お詫びと訂正

広告お問い合わせ

アクセスランキング

  1. 秋田市のブレード落下事故で最終報告書「構造上の問題と損傷の未確認が原因と推定」
  2. 洋上風力「千葉県九十九里沖」で第1回協議会開催 促進区域への早期格上げに期待高まる
  3. WFOが人材育成イベントを継続開催 洋上風力発電の幅広いキャリアとエネルギーの未来を考える機会に
  4. JOGMEC 北海道岩宇・南後志地区沖(浮体)、島牧沖(浮体)でセントラル方式の海底地盤調査フェーズ2の事業者公募 参加申請は2月2日まで
  5. 北九州響灘洋上ウインドファームが年度内稼働へ「当初の事業費で難工事を克服」
  6. 【洋上風力第2ラウンド】秋田県男鹿市・潟上市・秋田市沖 3年後の運転開始に向け陸上工事が本格化
  7. 【洋上風力第1ラウンド】年明け以降に再公募を実施へ 応札価格に下限と上限を設定
  8. 【洋上風力第2ラウンド】新潟県村上市・胎内市沖 第5回法定協議会を1月20日に開催、自治体間の境界などを議論
  9. 長崎県五島市沖、浮体式風車が商業運転開始 再エネ海域利用法に基づく第1号案件が動き出す
  10. 【特集】洋上風力「第4ラウンド」の動向まとめ 異例の展開のラウンド事業の行方は?

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.09 | ¥0
2025/9/17発行

お詫びと訂正