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浮体式洋上風力で技術協力 日本とデンマークが基本合意

政府は10月24日、デンマークと浮体式洋上風力発電や水素・アンモニアの分野での技術協力で基本合意したと発表した。再生可能エネルギーの先進国と連携し、浮体式の導入拡大を目指す。

(アイキャッチ画像 日本とデンマークが基本合意 出典:経済産業省)

先進国と連携して
低コスト量産化を目指す

日本とデンマークが基本合意(出典 経済産業省)

基本合意書を結んだ西村経産相とデンマークのフレデリクセン首相(出典 経済産業省)

西村経済産業相は10月24日、デンマークのフレデリクセン首相と東京都内で会談し、合意書を交わした。浮体式洋上風力発電と水素・アンモニアをはじめとする再エネ分野における二国間協力の促進に取り組む。

デンマークは洋上風力発電の先進国。洋上風力発電で世界最大手のオーステッドをはじめとする関連企業が多く、再エネが普及している。日本政府は、デンマーク政府と産官学で協力する枠組みを立ち上げ、量産化が可能な浮体式の技術開発を進める。そのうえで、製造コストの低減に向けた調査や研究に取り組む。さらに、洋上風力発電を活用して二酸化炭素排出量を抑えた水素・アンモニアの製造を目指す。

経済産業省と国土交通省は今年6月、有識者や業界団体などで構成する浮体式産業戦略検討会を立ち上げた。政府は、検討会の議論を踏まえ、今年度中に今後の産業戦略と導入目標を策定し、国内外から投資を呼び込む方針。

DATA

西村経済産業相がデンマーク王国メッテ・フレデリクセン首相と会談


取材・文/高橋健一

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