世界最大のモノパイル基礎工場で4台の生産ラインが正式採用 ~ ベンディングロールの世界トップ企業Davi ~
2025/02/25
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ベンディングロールのグローバルリーダー「Davi(イタリア)」のソリューションが、世界の風力エネルギー産業に革新をもたらしている。このほど、同社の4台の生産ラインが、オランダにある世界最大のモノパイル基礎工場に正式採用された。
メイン画像:圧延ロールラインの製造工場(写真提供 Davi)
圧延ロールのトップ企業
世界シェアは約60%
Sif社の新工場で採用された圧延ロールライン(写真提供 Davi)
Daviは1966年から風力エネルギー産業に不可欠な機械「ベンディングロール(圧延ロール)」を製造している。2001年に陸上風力タワー用のベンディングロールラインをNEG MICON/Vestas社に供給して以来、20年以上にわたり、世界の国々の生産ラインを支えてきた。風力エネルギー圧延ソリューションのトップ企業として、世界シェアが約60%に達している。
ベンディングロールは、金属板を圧延して円筒形あるいは円錐形にするための機械である。風力エネルギー産業においては、風車のタワー部や着床式洋上風力のモノパイル、浮体式洋上風力の基礎などを製造するために使われている。Daviは、それぞれの製品向けにベンディングロールを製造するだけでなく、最終製品に応じてカスタマイズされた付属品も同時に供給し、生産ラインの最適化に向けた柔軟性の高いシステムをトータルソリューションとして提供している。
世界最大規模の工場で
生産ライン4台が正式採用
モノパイル基礎用の圧延ロールライン(写真提供 Davi)
オランダのSif Netherlands B.V.(Sif)が建設した世界最大のモノパイル基礎製造工場にDaviの圧延ロールライン4台が正式採用された。Sifは世界有数の鋼管メーカーで、欧州では洋上風力発電所の30~40%が同社のモノパイルを採用している。マースブラクテ・ロッテルダムの新工場では、風車の大型化に対応した直径9メートルを超える大口径の「XXXLモノパイル基礎」を製造する計画だ。
Sifのフランク・ケヴェナールCOOは、「20年にこのプロジェクトを開始して以来、Daviによるサポートに非常に満足しています。Daviの機器を採用することで、圧延精度と速度の両面で違いを生み出せると確信しています」と語る。
Daviのソリューションは、優れた圧延精度と生産時間の大幅な短縮を両立させ、高度な制御システムのもと高い安全性を確保できるものとして、国際的に高く評価されている。同社は日本国内にパートナー企業ネットワークを構築しており、導入からアフターサービスまでサポート体制の拡充を図っている。最近では、簡単かつ高効率に大径円錐部を製造する「SMART LINE」の設置も決定した。風力発電の先進地で培った知見と実績を活かして日本の風力エネルギー産業の発展に貢献する考えだ。
問い合わせ
Davi Promau
Via Civinelli, 1150
47522 Cesena (FC) Italy
E-mail:davi-sales@davi.com
TEL:+39 0547.319611
WIND JOURNAL vol.8(2025年春号)より転載
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