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【洋上風力第4ラウンド】千葉県旭市沖 洋上風力の事業化に向けて国に情報提供

千葉県は5月12日、銚子市に隣接する旭市沖で、洋上風力発電の事業化に向けて国に情報提供を行った。地元の海匝漁業協同組合が法定協議会への参加に同意している。

地元の海匝漁協が
法定協議会への参加に同意

千葉県沖の洋上風力発電計画(出典 千葉県)

千葉県沖の洋上風力発電計画(出典 千葉県)

千葉県旭市沖では、複数の事業者が洋上風力発電の導入を検討している。事業化の可能性を調査するため、洋上の風と似た観測データを得られる海岸線付近に観測塔の建設を検討している事業者もある。地元の海匝漁業協同組合では、組合員を対象に洋上風力発電の勉強会を開催している。

計画では、沿岸から約3キロの沖合に着床式の洋上風量発電設備の設置を想定している。洋上風力第1ラウンドで事業者を公募した銚子市沖に隣接する海域だ。千葉県によると、地元の海匝漁業協同組合が法定協議会への参加に同意している。千葉県エネルギー産業振興室では、銚子市沖と同様に、建設の拠点港を鹿島港(茨城県)、メンテナンスの拠点港として名洗港(銚子市)の活用を想定している。

 

 

国への情報提供は
千葉県沖で4ヶ所目

旭市

再エネ海域利用法に基づく区域指定・事業者公募の流れ(出典 千葉県)

千葉県沖の洋上風力発電計画で国に情報提供したのは、銚子市沖、九十九里沖、いすみ市沖に次いで、4ヶ所目となる。旭市沖については、関係省庁による協議や第三者委員会による評価などを経て、早ければ今年の秋にも国の審査結果が公表される。

DATA

洋上風力発電に関する国への情報提供について(旭市沖)


取材・文/高橋健一

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