青森市の洋上風力産業育成・集積ロードマップ策定業務 三菱総合研究所が受託候補者に
2025/11/06
青森市が実施した「洋上風力発電関連産業の育成・集積に係るロードマップ策定業務」の公募型プロポーザルで、審査の結果、三菱総合研究所が受託候補者に選定された。
洋上風力発電関連産業の
育成・集積に取り組む方針
2024年4月に基地港湾に指定された青森港
青森港が、2024年4月に洋上風力発電事業の基地港湾に指定されたことにより、風車メーカー、部品のサプライヤー、保守管理などの事業者や工場の立地による関連産業の集積や地元企業の参入が想定され、多くのビジネスチャンスをもたらすものと期待されている。
このため、青森市では、今年2月に策定した「青森市しごと創造戦略」において、産学金官が連携して新たに取り組む共創プロジェクトとして、「洋上風力発電事業への市内事業者の参入支援」、青森港を基地港湾として利用する「洋上風力発電事業プロジェクト誘致による企業立地」、「浮体式洋上風力発電のハブ港化」の3つを位置付け、洋上風力発電関連産業の育成・集積に取り組む方針だ。
洋上風力産業育成・集積ロードマップ策定業務は、3つの共創プロジェクトの推進による洋上風力発電関連産業の育成・集積に向け、国の動向や本市の経済状況などの整理・分析を踏まえ、青森市が今後取り組むべき項目と内容を明らかにしたロードマップ(中長期展望)を策定することを目的としている。
青森市の洋上風力産業育成・集積
ロードマップ策定業務
1.委託期間
契約締結の日から2026年3月31日まで
2.業務に係る提案上限額
13,000,000円(消費税及び地方消費税を含む)
3.業務内容
(1) 現状分析
① 洋上風力発電事業に関する国の動向等を整理
洋上風力発電事業に関する国の政策、法制度、補助金制度、関連する技術開発動向、青森県の取組、関連計画等について情報収集を行い、その内容を整理すること。
② 市内事業者の状況分析
市内事業者の洋上風力発電関連産業への参入可能性について、公表されている情報や関係機関などが有する情報を基に分析し、課題を整理すること。
③ 青森港のポテンシャル分析
青森港の港湾機能、インフラ、背後用地(土地利用の現状と制約条件を含む)、地理的特性等の現状を分析し、青森港周辺への洋上風力発電産業の集積に向けたポテンシャルと課題を整理すること。国内の主要基地港湾の状況を踏まえ、青森港の比較優位性を分析・整理すること。
(2) 事業展開シナリオ※(骨子)の検討
上記分析を踏まえ、有望な事業展開シナリオ(骨子)について、費用対効果等も加味しながら検討・提案すること。
(3) ロードマップ(骨子)の作成
上記(2)で整理した事業展開シナリオ(骨子)を踏まえ、「洋上風力発電事業への市内事業者の参入支援」、青森港を基地港湾として利用する「洋上風力発電事業プロジェクト誘致による企業立地」及び「浮体式洋上風力発電のハブ港化」の3つの共創プロジェクトの実現に向けた、15年程度のロードマップ(骨子)を作成すること。
DATA
青森市洋上風力発電関連産業の育成・集積に係るロードマップ策定業務公募型プロポーザルの実施
取材・文/ウインドジャーナル編集部
2026年1月16日(金)に開催する「第5回WINDビジネスフォーラム」では、福岡県北九州市洋上風力拠点化推進課の白井伸弥課長が、2026年春に運転開始を予定している北九州市響灘の洋上風力発電事業の将来展望や、浮体式洋上風力発電の総合拠点整備について講演します。

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