注目キーワード

English 日本語

国内事例

風車部材輸送車両の引き合い増加、独社製SPMT輸入・販売のコーレンス

1948年の設立以来、ヨーロッパのさまざまな生産設備や技術などを日本に輸入・販売するコーレンスが洋上風力向けに提供しているのが、独ショイエレ社製の自走式搬送車両(SPMT)だ。コーレンスの坂本真之介氏に聞いた。

――風力発電向けの商品・サービスは。
SPMT(自走式モジュラー・トランスポーター)です。風力の部材の輸送手段のためにSPMTを導入したいという声が少しずつ出てきました。

タイヤの1ラインを1軸、2軸と数え、6軸で最大約360トンまでの重量物を運ぶことができます。風力の部材だと、もう少し重たいものになってきますので、SPMTを縦横に連結させることにより、1000トン級以上の重量物の輸送が可能です。ヨーロッパでは実際にSPMTを使用して風力部材がハンドリングされています。


提供/独ショイエレ社

――日本の洋上風力向けには何軸が必要でしょうか。
搬送する風力のパーツの数やサイズ、港の状況によって、どれぐらいのトン数のものが必要になるかを見極め、それにより、どれぐらいの軸数が必要になってくるかが変わってきます。

――日本での販売戦略は。
重量物運搬またクレーン作業を行っている会社はもちろん、洋上風力は規模が大きいので、今まで重量物を運搬してこなかったような会社でも、SPMT導入に興味を持っていただいているところがあります。

このような会社の皆さまにご紹介しつつ、他でも、港湾内で荷役(荷揚げ・荷下ろし)に携わっている会社にも営業をかけていきたいと考えています。1社でも多く使ってもらえるようにアプローチするのが一つです。情報を逃がさず、常にアンテナを広げてプロモーションをかけていきたと考えています。


提供/独ショイエレ社

▼話を聞いた人

株式会社コーレンス
第一営業本部 第一部
坂本真之介氏

文/山村敬一

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.09 | ¥0
2025/9/17発行

お詫びと訂正

広告お問い合わせ

アクセスランキング

  1. 風力発電の安全対策と信頼回復。秋田市のブレード落下事故を徹底検証
  2. 【洋上風力】千葉県九十九里沖、12月15日に第1回法定協議会 事業化に向けて動き出す
  3. 【参加受付中!】第5回WINDビジネスフォーラム 「風力発電の安全対策とサプライチェーン構築」
  4. 【洋上風力第1ラウンド】「秋田県能代市・三種町・男鹿市沖」、「由利本荘市沖」法定協議会 地元港湾の積極的な活用を要望
  5. 長崎県五島市沖の浮体式洋上風車 来年1月稼働へ建設大詰め、大型量産化に対応した技術開発も
  6. 【洋上風力第1ラウンド】年明け以降に再公募を実施へ 応札価格に下限と上限を設定
  7. 【特集】洋上風力「第4ラウンド」の動向まとめ 異例の展開のラウンド事業の行方は?
  8. 【洋上風力第2ラウンド】秋田県男鹿市・潟上市・秋田市沖 3年後の運転開始に向け陸上工事が本格化
  9. 【洋上風力第1ラウンド】3海域の再公募手続きが動き出す、情報提供の申請受け付け開始
  10. 【第2ラウンド深堀り解説①】第2ラウンド4海域 それぞれ別々の企業連合が選定事業者に

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.09 | ¥0
2025/9/17発行

お詫びと訂正