注目キーワード

English 日本語

エキスパート

洋上風力にヘリ活用、人員・物資を輸送 時短・アクセス性向上に貢献

イタリアのレオナルド社製ヘリコプター「AW169/AW139/AW189」を日本の官公庁や自治体、民間などに販売する三井物産エアロスペースは洋上風力関連事業に参入する方針だ。同社のヘリコプター第一部第一室の森達也室長、池下涼星氏に聞いた。

写真は、レオナルド社製ヘリコプター『AW169』。

洋上風力のO&Mに貢献したい

――2021年3月の第9回風力発電展(WINDEXPO)に出展した狙いは?

池下氏 当社はレオナルド社の本邦販売代理店として、「AW169/AW139/AW189」を取り扱っており、新たな分野に挑戦する意味で出展しました。同業界におけるお客さまと需要を調査することなどが目的です。

今後、日本で洋上風力事業が盛んになってきた際、整備、O&M(オペレーション&メンテナンス)の分野において、われわれが提供するヘリコプターが、洋上風車への人員・物資輸送時間の削減、ならびに、高波浪の状況下における風車へのアクセス性の向上に貢献できると考えています。

森氏 3月の風力発電展では、各分野の方とお話しする機会をいただき、一定の成果があったと思っています。今後、離岸距離が遠い「浮体式」洋上風車の登場が予想されるため、ヘリの利用に適する場面も多く出てくると思われます。

WIND EXPOでは多くのお客さまが、ヘリの有用性について興味を示していました。(詳細は『WINDJOURNAL』創刊号に掲載)

話を聞いた人

三井物産エアロスペース
ヘリコプター第一部第一室
室長 森達也氏

三井物産エアロスペース
ヘリコプター第一部第一室
池下涼星氏


取材・文:山村敬一

WIND JOURNAL vol.00(2021年夏号)より転載

広告お問い合わせ

アクセスランキング

  1. 【洋上風力第1ラウンド】秋田沖2海域で法定協議会、経済産業省「年内に事業環境整備の方向性」
  2. 【特集】洋上風力「第1ラウンド」の動向まとめ 第2、第3ラウンドの事業継続は?
  3. 福島県の公募事業、阿武隈風力発電所が運転開始 “地域の交流と防災の拠点に”
  4. 洋上風力、事業環境整備の議論を本格化 年内に具体策をとりまとめる方針
  5. 【洋上風力第1ラウンド】千葉県銚子市沖の法定協議会を9月8日に開催
  6. 洋上風力「第1ラウンド」はすべて三菱商事系が落札! 圧倒的な低価格の理由は?
  7. 【特集】洋上風力「第4ラウンド」の動向まとめ 異例の展開のラウンド事業の行方は?
  8. 【洋上風力第1ラウンド】三菱商事 3海域からの撤退を正式表明 関係自治体に動揺広がる
  9. 【洋上風力第1ラウンド】三菱商事チームの3海域総取りで激震! 「洋上風力第1ラウンド」とは何だったのか?
  10. 長崎県五島市沖の浮体式洋上風車 来年1月稼働へ建設大詰め、大型量産化に対応した技術開発も

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.08 | ¥0
2025/2/19発行

お詫びと訂正