注目キーワード

English 日本語

海外トレンド

静音で環境に優しく低コスト! 羽のない円筒状の風力発電機が登場 

スペインのスタートアップ企業が、羽のない円筒状の風力発電機を発明した。そのユニークな見た目で、どのように発電するのか。発電量はどれくらいなのか。詳細を見てみよう。

高さ2.75m・出力100Wの「ボルテックス」

「ボルテックス」は、スペインのスタートアップ企業ボルテックス・ブレードレスが開発する羽のない円筒状の風力発電機。丸みのある物体の周りを風が通過するときに生じる空気力学的現象「渦放出」を応用し、垂直に固定された細長い円筒が風を受けて振動すると、コイルと磁石からなる独自のオルタネーター(発電機)を介して電気を生成する仕組みとなっている。

「ボルテックス・タコマ」を設置した様子 ©Vortex Bladeless

小型「ボルテックス・ナノ」は高さ85cm

高さ2.75メートルの「ボルテックス・タコマ」の定格出力は100Wだ。軽量で運搬しやすく、設置する際に風向きを考慮する必要もない。既存の風力発電機に比べて運用やメンテナンスのコストが低いのも利点だ。また、騒音がほとんど発生せず、羽がないことから鳥類などの生態系への影響が抑えられ、環境にも優しい。ボルテックス・ブレードレスでは「ボルテックス」の量産に着手しており、今後、欧州を中心に世界で展開していく計画だ。

高さ85cmの小型「ボルテックス・ナノ」 ©Vortex Bladeless

DATA

問い合わせ先:Vortex Bladeless


文:松岡由希子

WIND JOURNAL vol.00(2021年夏号)より転載

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.10 | ¥0
2026/3/17発行

お詫びと訂正

広告お問い合わせ

アクセスランキング

  1. 福井県あわら市沖の経済効果は1674億円、雇用創出効果は9330人と試算
  2. 【神鋼鋼線工業】浮体係留索のオールラウンダー 国内初のNK製造法・型式承認を取得
  3. 【洋上風力第4ラウンド】例年より遅い6月5日が期限、国への情報提供の申請受け付け
  4. 経産省、相次ぐブレード破損事故の防止対策 落雷対策の技術基準改正案などの意見公募
  5. 【洋上風力第1ラウンド】中東情勢が暗い影、3海域の再公募開始は今年の夏以降に
  6. 静岡県遠州灘沖の洋上風力導入へ 専門的な調査と合意形成の委託事業者を公募
  7. 秋田県男鹿市のブレード破損事故 23日からブレード撤去と本格調査を開始
  8. 秋田市のブレード落下事故で最終報告書「構造上の問題と損傷の未確認が原因と推定」
  9. 浮体式洋上風力発電の商用化を目指す日本の現状と課題を読み解く。九州大学 胡長洪教授に聞く。
  10. 経産省、FIT・FIP認定55件を取り消し 交付金返還命令を初適用

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.10 | ¥0
2026/3/17発行

お詫びと訂正