注目キーワード

English 日本語

海外トレンド

静音で環境に優しく低コスト! 羽のない円筒状の風力発電機が登場 

スペインのスタートアップ企業が、羽のない円筒状の風力発電機を発明した。そのユニークな見た目で、どのように発電するのか。発電量はどれくらいなのか。詳細を見てみよう。

高さ2.75m・出力100Wの「ボルテックス」

「ボルテックス」は、スペインのスタートアップ企業ボルテックス・ブレードレスが開発する羽のない円筒状の風力発電機。丸みのある物体の周りを風が通過するときに生じる空気力学的現象「渦放出」を応用し、垂直に固定された細長い円筒が風を受けて振動すると、コイルと磁石からなる独自のオルタネーター(発電機)を介して電気を生成する仕組みとなっている。

「ボルテックス・タコマ」を設置した様子 ©Vortex Bladeless

小型「ボルテックス・ナノ」は高さ85cm

高さ2.75メートルの「ボルテックス・タコマ」の定格出力は100Wだ。軽量で運搬しやすく、設置する際に風向きを考慮する必要もない。既存の風力発電機に比べて運用やメンテナンスのコストが低いのも利点だ。また、騒音がほとんど発生せず、羽がないことから鳥類などの生態系への影響が抑えられ、環境にも優しい。ボルテックス・ブレードレスでは「ボルテックス」の量産に着手しており、今後、欧州を中心に世界で展開していく計画だ。

高さ85cmの小型「ボルテックス・ナノ」 ©Vortex Bladeless

DATA

問い合わせ先:Vortex Bladeless


文:松岡由希子

WIND JOURNAL vol.00(2021年夏号)より転載

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.09 | ¥0
2025/9/17発行

お詫びと訂正

広告お問い合わせ

アクセスランキング

  1. 秋田市のブレード落下事故で最終報告書「構造上の問題と損傷の未確認が原因と推定」
  2. WFOが人材育成イベントを継続開催 洋上風力発電の幅広いキャリアとエネルギーの未来を考える機会に
  3. JOGMEC 北海道岩宇・南後志地区沖(浮体)、島牧沖(浮体)でセントラル方式の海底地盤調査フェーズ2の事業者公募 参加申請は2月2日まで
  4. 北九州響灘洋上ウインドファームが年度内稼働へ「当初の事業費で難工事を克服」
  5. 【洋上風力第2ラウンド】秋田県男鹿市・潟上市・秋田市沖 3年後の運転開始に向け陸上工事が本格化
  6. 【洋上風力第2ラウンド】新潟県村上市・胎内市沖 第5回法定協議会を1月20日に開催、自治体間の境界などを議論
  7. “羽根のない風車”を開発のチャレナジー、前澤ファンドから12億円調達
  8. 【特集】洋上風力「第4ラウンド」の動向まとめ 異例の展開のラウンド事業の行方は?
  9. 【洋上風力第1ラウンド】年明け以降に再公募を実施へ 応札価格に下限と上限を設定
  10. 長崎県五島市沖、浮体式風車が商業運転開始 再エネ海域利用法に基づく第1号案件が動き出す

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.09 | ¥0
2025/9/17発行

お詫びと訂正