注目キーワード

English 日本語

業界トピック

台湾へ出資、国内ファンドも 洋上風力事業拡大へ商船三井の動きが加速

商船三井が、洋上風力事業の動きを加速させている。3月4日には、台湾の洋上風力発電事業への出資と、国内の洋上風力発電事業向けのファンド立ち上げを同時に発表した。脱炭素化に向けて期待が高まる洋上風力について、国内外で事業を広げる構えだ。

台湾の洋上風力事業に出資
東邦ガス、北陸電力の3社で

商船三井は3月4日、台湾で進められている洋上風力事業に出資すると発表した。東邦ガス・北陸電力と共同で、発電所運営会社の株式25.0%を取得し、事業に参入する。洋上風力発電所を運営する「フォルモサワン・インターナショナルインベストメント」の株式のうち、オーストラリアの大手金融グループ・マッコーリー社の持ち分を取得するという。
 
参入するのは、台湾で初めての商業規模の洋上風力発電所である「フォルモサ1」。台湾苗栗県の沖合で2017年から稼働しており、固定価格買取制度(FIT)で台湾の電力会社Taipowerに売電している。発電容量は128MW。着床式で、22基が稼働している。

北拓とファンドを立ち上げ
国内の洋上風力に投資する

また、商船三井は国内の洋上風力事業にも力を入れる。同社は台湾の洋上風力発電事業への出資を発表した3月4日、独立系風力発電メンテナンス会社・北拓(本社:北海道旭川市)とともに「北拓・MOL ウインドエナジー投資事業有限責任組合(北拓・MOL 風力ファンド)」を設立することを同時に発表した。国内の洋上風力発電事業への投資を中心に、当面約 100 億円規模での運用を目指すという。

DATA

台湾における洋上風力発電事業への出資参画について
北拓と商船三井が洋上風力発電事業投資に向けた投資事業有限責任組合を設立

関連記事

青森港
経済産業省
WINDビジネスフォーラム
秋田県八峰町 能代市沖
佐賀県庁

アクセスランキング

  1. 第7次エネルギー基本計画を年度内策定へ 再エネ電源比率が焦点
  2. 第1回青森浮体式洋上風力サミットを10月30日に開催 青森港の活用方法を議論...
  3. 【特集】洋上風力「第3ラウンド」の動向まとめ 青森、山形の2海域を徹底分析!...
  4. 【第2ラウンド深堀り解説①】第2ラウンド4海域 それぞれ別々の企業連合が選定事業者に...
  5. 浮体式実証「フェーズ2」2海域ともに セミサブ型を選定
  6. 太平洋マテリアル、洋上風車向けグラウト材で国内メーカー初の国際型式認証取得...
  7. 【洋上風力第3ラウンド】事業者公募がきょうで終了 少数激戦へ
  8. 圧延ロールのグローバルリーダーDaviが、日本市場での活動を本格化
  9. 【洋上風力第2ラウンド】10月24日に「秋田県八峰町・能代市沖」関連工事のマッチングフォーラムを開催...
  10. 【 参加無料 】12/12 WINDビジネスフォーラム ~ラウンド最新動向とサプライチェーン構築~...

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.07 | ¥0
2024/9/11発行

お詫びと訂正