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【第2回 EXECUTIVE INTERVIEW】トップランナー達の次なる一手 風力発電の課題にどう挑む?

2030 年の再エネ⽐率⽬標達成には、まだまだ課題が山積みだ。それら課題を解決するために、エグゼクティブ達は何を考えるのか。IQIPと商船三井のソリューションについて聞く。

洋上風力における
「人材育成/環境にやさしい施工技術/機器の開発・製造」
の課題解決に取り組む

IQIP社の専門分野である洋上風力発電においては、

(1)許認可の迅速化と透明性ある入札規則の整備
(2)供給網の構築と膨大な物量に対応しうる港湾設備の整備
(3)技術的知見の蓄積と人材育成
(4)社会(漁業、住民等)に受容される工法・運営方法の確立
(5)既述の全課題と密接に関係するコスト削減

といった多様且つ重層的な課題があります。当社は「30年・100案件・5000本超の基礎杭施工実績を有する専門家集団」として、以下の課題解決に取り組んでいます。

(3)「 長崎海洋アカデミー」の講師提供企業として、令和2年より即戦力人材を育成
(4) 気中・水中騒音低減装置及び水圧駆動式ハンマーなど、環境負荷が低く社会受容性の高い施工技術を提供
(5) 50種を超えるハンドリング機器を開発・製造し、洋上作業可能時間の拡大と工期短縮を実現(=工費削減)

IQIP社は、世界の現場で培った知見と自社製品のオペレーションを通して、日本の洋上風力産業の課題解決の一助となるべく努力して参ります。

IHC IQIP Japan 株式会社
ゼネラルマネージャー

和泉 伸明氏


【略歴】
日系プラント輸送企業を経てオランダ資本の超大型重機作業会社最大手Mammoet (マムート) に勤務し、22年間に亘り石油・ガス、火・水・原子力・陸/洋上風力発電プラント、並びにその他インフラ(橋梁、隧道、港湾)建設案件におけるプロジェクトマネジメント及び技術営業職に従事。北米、東南/南亜諸国に18年間勤務。2021年より同じく蘭資本の海洋建機(油圧ハンマ、ハンドリング機器)メーカである「IQIP (アイクィップ)」日本法人支店長


洋上風力事業の土台となる
「日本版バリューチェーンの早期構築」に取り組む

欧州などと比べると日本の洋上風力事業はまだ始まったばかりですが、日本の海象・気象に合った日本モデルができてくるはずです。その土台となる「日本版バリューチェーンの早期構築」が今後の課題と考えています。

「事前調査―部材輸送―風車据付・設置―電力ケーブル敷設―発電・送電―保守管理」というようなバリューチェーンが構築されると思いますが、その多くは当社が知見を有する海の上に存在します。

海上輸送に加えて、海洋・港湾コンサル、風車設置・ケーブル敷設作業船、メンテナンス支援船のサービス提供、また作業員の育成、派遣まで「バリューチェーン全体」に貢献できるのではないでしょうか。

また日本では浮体式が今後主力になると言われておりますが、世界的にも浮体式技術は開発途上です。そこで当社がFPSO(浮体式石油生産貯蔵積出設備)やFSRU(浮体式LNG貯蔵再ガス化設備)などで得た知見・経験を活かし、浮体式のプロジェクトにも貢献できるのではないかと期待しています。

株式会社商船三井
株式会社商船三井エネルギー営業本部電力・風力
エネルギー事業群 第二ユニットユニット長

杉山 正幸氏


【略歴】
1993年 4月  大阪商船三井船舶株式会社(現:株式会社商船三井)入社
1994年 6月  不定期専用船二部電力炭課
1997年 4月  液化ガス・石炭船部液化ガス第二チーム
2004年 1月  日本郵政公社 出向
2007年 4月  油送船部原油第二グループアシスタントマネージャー
2008年 6月  油送船部原油第二グループマネージャー
2011年 6月  油送船部原油第一グループマネージャー
2013年 6月  LNG船部第二グループマネージャー
2014年 6月  LNG船部第二グループリーダー
2016年 6月  Mitsui O.S.K. Bulk Shipping (USA), LLC. Houston Office
2019年 4月  石炭・エネルギープロジェクト部長
2020年 4月  石炭・再生エネルギープロジェクト部長
2021年 4月  風力エネルギー事業部長
2022年 4月  電力・風力エネルギー事業群 第2ユニット ユニット長


WIND JOURNAL vol.3(2022年秋号)より転載

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