注目キーワード

English 日本語

エキスパート

風力発電用吊り治具で工数低減!リフティング作業の名機「アクシオン」

風力発電に特化した吊り治具ブランド「アクシオン」。ドイツ発の確かな技術で、安全・正確かつ迅速なリフティング作業を実現する。洋上風力の現場では特に、作業時間の短縮がコストダウンの要だ。国内では、総代理店のルッドスパンセットジャパン(旧:ルッドリフティングジャパン)が販売やサポートを展開する。

※本製品を取り扱う総代理店・株式会社ルッドリフティングジャパンの社名は、2023年1月より「株式会社ルッドスパンセットジャパン」に社名が変更しました。

大手メーカーによるお墨付き
高い汎用性もアドバンテージ

アクシオンは、風力発電設備に特化した吊り治具のブランドだ。風力発電の建築や運搬の現場で、タワーやナセル、ブレードなど大型の重量物を傷つけず安全にリフティングできる。洋上風力の現場は、時間との勝負。作業に適した波や風の静かなタイミングは限られるため、短時間での的確な作業が求められる。

作業時間を短縮できれば、SEP船の用船料などの抑制にも役立ち、コストダウン効果も見込める。風力発電専用に設計されたアクシオンの吊り治具は、過酷な環境でも迅速で正確な作業を安全にできるよう、細部まで配慮されている。高さ数十メートルのタワーの吊り上げ・引き起こしの際に活躍するのが、ラウンドスリング滑車、バリオJフック、バリオタップの3点ユニット。

さまざまな大きさや形状のフランジにフィットするよう調整機能が搭載され、汎用性が高いことも大きな魅力の1つだ。さらに、風力発電設備の大手メーカーの認証も取得。世界中で採用された実績をもち、メーカーからアクシオンの吊り治具が支給されることもあるほど、高い信頼を得ている。

タワーの立て起こしでは、ラウンドスリング滑車が荷重を均等に分散。タワーの角度に合わせて回転するバリオJフックなら、タワー下でのボルト留めを外す作業も不要だ。バリオタップは、フランジ穴に合わせたピッチ調整機能付きで、これ1台でさまざまなタワーに対応できる。

ドイツで1966年に設立されたスパンセットグループは、アクシオンなどの吊り治具ブランドを展開している。スパンセットは、世界で初めて自動車の3点式 シートベルトを共同開発したメーカーだ。同グループは、高機能スリングやウレタン保護材(セキュ テックス)など、建築・運搬に関わ る数々のブランドを有する。日本では、輸入総代理店のルッドリフティングジャパンが販売を担う。

同社は、チェーンの世界的リーディングカンパニーであるルッドをビジネスパートナーにもち、販売だけでなくサポートも行う。国内の工場では、スパンセットの繊維スリングの補修もできるため、修繕コストやタイムラグの圧縮にも貢献。国内の陸上風力発電での採用実績もあり、高い安全性とパフォーマンスが求められる製造や建設などの現場で、同社に寄せられる信頼は厚い。

 

問い合わせ

ルッドスパンセットジャパン(旧:ルッドリフティングジャパン)
大阪市西区西本町2-5-28 コスモ西本町ビル901
TEL:06-6536-8807
ask@rud.co.jp


取材・文:山下幸恵(office SOTO)

WIND JOURNAL vol.3(2022年夏号)より転載

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.09 | ¥0
2025/9/17発行

お詫びと訂正

広告お問い合わせ

アクセスランキング

  1. 風力発電の安全対策と信頼回復。秋田市のブレード落下事故を徹底検証
  2. 【洋上風力】千葉県九十九里沖、12月15日に第1回法定協議会 事業化に向けて動き出す
  3. 【参加受付中!】第5回WINDビジネスフォーラム 「風力発電の安全対策とサプライチェーン構築」
  4. 【洋上風力第1ラウンド】「秋田県能代市・三種町・男鹿市沖」、「由利本荘市沖」法定協議会 地元港湾の積極的な活用を要望
  5. 長崎県五島市沖の浮体式洋上風車 来年1月稼働へ建設大詰め、大型量産化に対応した技術開発も
  6. 【洋上風力第1ラウンド】年明け以降に再公募を実施へ 応札価格に下限と上限を設定
  7. 【特集】洋上風力「第4ラウンド」の動向まとめ 異例の展開のラウンド事業の行方は?
  8. 【洋上風力第2ラウンド】秋田県男鹿市・潟上市・秋田市沖 3年後の運転開始に向け陸上工事が本格化
  9. 【洋上風力】事業環境整備の見直し案を公表 第2・第3ラウンド事業者に長期脱炭素電源オークションへの参加容認
  10. 【洋上風力第1ラウンド】3海域の再公募手続きが動き出す、情報提供の申請受け付け開始

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.09 | ¥0
2025/9/17発行

お詫びと訂正