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東京電力が英国沖で洋上風力計画 浮体式で世界最大

東京電力リニューアブルパワー(東電RP)は3月27日、英国沖で2ヶ所の浮体式洋上風力発電計画を発表した。英国子会社がノルウェー企業と共同で海底リース権を落札した。このうちの1ヶ所は出力135万kWで、浮体式としては世界最大規模。

海底リース権を 
約160億円で落札

英国の2海域を落札

スコットランド北東沖の2ヶ所で浮体式洋上風力発電計画(出典 東京電力RP)

東電RPは、同社の英国子会社「フローテーション・エナジー」がノルウェー企業と共同で洋上風力発電事業に関する海底リース権を約160億円で落札したと発表した。これにより、スコットランド北東沖で50年間の独占開発権を取得する権利を獲得したことになる。今後、風況や海底地盤の調査などを実施したうえで事業にとりかかる予定。
浮体式洋上風力発電の計画概要(出典 東京電力RP)

浮体式洋上風力発電の計画概要(出典 東京電力RP)

東電RPにとっては、洋上風力の開発初期から関わる初めての事業となる。計画では、スコットランド北東沖の2ヶ所で浮体式洋上風力発電設備をつくる。合計出力は191万kW。このうち「グリーンボルト発電計画」は、海岸から約80㎞の海域に出力56万kWの設備を建設する。2025年に着工し、2028年の商業運転開始を目指す。「セノス発電計画」は海岸から約225㎞の海域に出力135万kWの設備を設置する。2026年に着工し、2030年から稼働する予定。セノス発電計画は、浮体式としては1カ所で世界最大規模となる。総工費は非開示。両発電所は年間90億kWhの電力を供給し、360万tの二酸化炭素を削減する効果がある。

知見とノウハウを
日本市場へ

東電RPの永澤昌社長は「今回のフローテーション・エナジー社による落札は、当社が入札段階から関与して落札した初の案件であり、当社にとっても非常に意義があるものです。当社は、今後、実際の浮体式洋上風力発電所の開発を通じて知見・ノウハウを確実に蓄積し、来るべき日本市場への事業展開につなげるとともに、急速に拡大していく浮体式洋上風力発電分野のトップランナーを目指してまいります」とコメントしている。

東電RPは2021年12月に、ノルウェー沖で浮体式洋上風力発電の実証機を稼働し、欧州での知見の獲得に乗り出した。2022年11月には、海外風力事業に出資参画する初めての案件として、浮体式洋上風力発電事業者であるフローテーション・エナジーに出資した。同社は、英国を中心に洋上風力事業を手がけ、初期段階(計画・調査・入札)の案件開発について豊富な経験と知見を有している。

DATA

東京電力RP 英国洋上風力発電開発に係る海底リース権の落札について


取材・文/高橋健一

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