注目キーワード

English 日本語

テクノロジー

“六角形”が施工・O&Mコストを削減 着床式の洗掘対策ソリューション

洋上風力発電設備の安全性を損なう洗掘を解決するのは、六角形が特徴の「ヘックスディフェンス」だ。CAPEXとOPEX両方の削減に役立つ、英国で開発された最新ソリューションに迫る!

ロックバッグの使用量を低減
運用後のコストダウンも実現

最も効率よく水流を分散できる形を研究した結果、六角形にたどり着いたという。

絶え間ない潮の流れによって、海底の土砂が次第に削られる現象を「洗掘」と呼ぶ。洗掘が進むと、本来埋設されるはずの箇所が海中に露出して、設備の安定性が失われたり、損傷したりして、予期せぬトラブルを引き起こす恐れがある。着床式洋上風力発電では、主に風車のパイルと海底が接する箇所の付近や、埋設された電力ケーブルが海中に露出する箇所の付近で洗掘が起こる。そのため、大量の石を詰めた「ロックバッグ」を海底に敷き詰める洗掘対策が一般的だ。

洋上風力資機材を取り扱う商社であるコスモス商事は、着床式洋上風力発電の洗掘ソリューションとして、英国・バルモラル社の「ヘックスディフェンス」を提案する。風車のパイルの近辺に敷設すると、六角形にそって潮流を分散して、洗掘を大幅に軽減できる。営業部海洋開発チームの井藤真一郎氏は、「ロックバッグの数量を減らすことができるので、新設時の運搬・設置コストだけでなく、運用後のメンテナンスコストも大きく低減できます」と説明する。

また、洗掘を防いで、電力ケーブルの海中への露出箇所をできるだけ短くすることで、ケーブルの保護材などの使用量を抑えることも可能だという。「ヘックスディフェンスによって、初期投資とO&M費用の両方のコストダウンに貢献したい」と井藤氏は意気込む。

英国のバルモラル社は、石油・ガス分野で長年にわたって潮流による振動防止ソリューションを提供してきた知見を応用して、洋上風力発電向けの「ヘックスディフェンス」を新開発した。

 

 

六角形で水流を拡散して洗掘を防止

馬蹄形の渦を崩すことで、海底が削られるのを防ぐ。

 

PROFILE

コスモス商事株式会社
営業部 部長

井藤 真一郎氏

問い合わせ


 
コスモス商事株式会社
〒101-0054
東京都千代田区神田錦町2-11
三洋安田ビル7F
TEL:03-3518-6911
FAX:03-3518-6912
E-mail:ito@cosmos-shoji.co.jp

WIND EXPO【春】に出展!
ブース番号:W19-52


取材・文/山下幸恵(office SOTO)

WIND JOURNAL vol.06(2024年春号)より転載

Sponsored by コスモス商事株式会社

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.10 | ¥0
2026/3/17発行

お詫びと訂正

広告お問い合わせ

アクセスランキング

  1. 英国政府、中国・明陽智能製風車を排除 供給不足やコスト上昇を懸念する声も
  2. 東京都、伊豆諸島沖で海底地盤の本格調査を開始 世界最大規模の浮体式開発を目指す
  3. 秋田県男鹿市のブレード破損事故 23日からブレード撤去と本格調査を開始
  4. NEDO、次世代浮体式洋上風力システム実証研究の公募開始 5月11日にオンライン説明会
  5. 新潟県、浮体式洋上風力導入へ本格調査 利害関係者の把握と調整方法を詳細に検討
  6. 秋田市のブレード落下事故で最終報告書「構造上の問題と損傷の未確認が原因と推定」
  7. ユーラス西目、最新鋭の大型風車に刷新 更新期を迎えた陸上風力の行方
  8. 【秋田市 ブレード落下事故を徹底検証】落雷による損傷を把握できないまま運転を継続したのが原因
  9. 北九州響灘洋上ウインドファームが運転開始 愛称は「Wind KitaQ 25」
  10. 『WIND JOURNAL』vol.10[2026年春号]3/17発行!

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.10 | ¥0
2026/3/17発行

お詫びと訂正