コスト削減と工期短縮を実現! HDPの高荷重用舗装サービス
2025/01/27

Heavy Duty Pavementsの高荷重用舗装サービスは、表層地盤に極薄の床板を構築して地耐力の最適化を図る。欧州や米国などで実績を積み重ねた工法が、日本の洋上風力発電プロジェクトの着実な推進をサポートする。
メイン画像:ナイジェリア ダンゴテ製油所の施工ヤード
床板の厚さを
5割から2割に低減
「床板の厚さを従来の5割から2割に減らすことができる画期的な工法です。セメント使用量を低減して、施工費用の削減と工期短縮を実現します」と話すのは、Heavy Duty Pavements (HDP)アジア地区技術担当の高倉岳夫氏だ。
HDPの「Enviro-Mat」は、原位置土とセメントに、特殊な添加剤を混合することで、表層地盤に耐久性のある極薄の床板を構築し、超重量資材の輸送や保管場所、揚重作業場の地耐力の最適化を図る。添加材の効果で曲げ強度が向上し、ひび割れを発生させることなく最大50~100mmの変位を許容させた弾性体の床板が荷重を分散させることによって、床板の厚さを従来の5割以下に抑えることを可能にした。セメント使用量を低減し、CO2排出量を削減する。
図1.「Enviro-Mat」の地盤解析モデル
図1は、「Enviro-Mat」の地盤解析モデル。表面の青色が「Enviro-Mat」の床板である。赤い部分から橙、黄色、緑、水色、青と、地盤の応力が徐々に小さくなっていっていく様子を示している。
「Enviro-Mat」は重量物輸送などをグローバルに展開しているオランダMammoet社が開発した技術で、HDPは2022年にMammoet社より分離・独立した。HDPは欧州・米国などで重量物運搬会社や土木工事会社と協力して、Enviro-Matの導入実績を積み重ねてきた。近年は、欧州で多くの洋上風力プロジェクトの仮置き・組み立てヤードや輸送路、クレーンの設置箇所などの地耐力の最適化に活用されている。添加剤「Geosta®」は、天然素材を原料とし、土中に含まれる重金属や化学汚染物質を吸着して浸出を防止する。
地盤支持力調査で
リスク評価とエリア特定
オランダ マースフラクテの洋上風力組み立てヤード
HDPは、地盤支持力調査システム (GBS)を開発した。GBSは地盤調査報告書などのデータをもとに、地盤解析とリスク評価を行い、地盤改良が必要なエリアを特定する。
同社は「洋上風力発電の開発コストが上昇するなか、日本国内の発電事業者や施工会社のみなさまからお問い合わせをいただいております。コスト削減と工期短縮を両立して、プロジェクトの着実な推進をサポートします」と強調する。
PROFILE
Heavy Duty Pavements
Director
Ronald Kleinjan氏
Heavy Duty Pavements
アジア地区技術担当
高倉岳夫氏
問い合わせ
Heavy Duty Pavements
Marconiweg 2, 4131 PD Vianen, Netherlands
WIND EXPO【春】に出展!
ブース番号:E24-30
WIND JOURNAL vol.8(2025年春号)より転載
Sponsored by Heavy Duty Pavements