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海洋地質調査事業に参入 グローバル企業と新会社設立 ~川崎汽船グループ ケイライン・ウインド・サービス~

川崎汽船グループのケイライン・ウインド・サービス(KWS)が、洋上風力発電の初期調査などを行う海洋地質調査事業に参入した。新規運用する日本籍の調査船に日本人船員を配乗し、顧客のニーズにマッチしたサービス提供を目指す。

メイン画像:2024年9月に就航した地質調査船「EK HAYATE」(写真提供 KWS)

<目次>
1.グローバル企業と連携海洋地質調査事業に参入
2.深海に対応する日本籍の地質調査船が就航

 

グローバル企業と連携
海洋地質調査事業に参入

八峰能代あかつき出港
2024年9月、EKGS初の調査業務として秋田県八峰町・能代市沖で調査作業を実施

「2つの会社のリソースとノウハウを統合して、日本を中心とした洋上地盤の調査需要に対応していきたいと思います」。洋上風力発電の海洋地質調査は、プロジェクトの初期段階に風車の設置場所や事業採算性を見極める重要な調査だが、これまで日本国内では調査船が不足しており、外国籍船に頼らざるを得ない状況が続いていた。そこでKWSは、国内の発電事業会社や調査会社などからの要望を受けて、海洋地質調査事業への参入を決断したという。

KWSは2021年6月に川崎汽船と川崎近海汽船が出資して設立された、川崎汽船グループの洋上風力発電事業を担う会社だ。川崎汽船グループは、グループ会社である「オフショア・オペレーション」や海外で事業展開していたオフショア船会社を通じ、オイル&ガス分野などのオフショア支援船において国内外で長年の実績があるのが強みだ。

KWSは洋上風力向けのサービス、ソリューションを構築するなか、昨年4月にグローバル企業のEGS Survey Pte Ltd(EGS)と海洋地質調査事業を対象とした新会社「EK Geotechnical Survey合同会社(EKGS)」を設立した。EGS社は、世界の国々の海底電力ケーブル敷設ルートの調査や洋上風力関連の調査で豊富な知見と実績がある。

 

深海に対応する
日本籍の地質調査船が就航

「EK HAYATE」のドリルタワー(写真提供 KWS)

EKGSは、昨年9月に地質調査船「EK HAYATE」を就航させた。同船は全長78メートル。定点を保持するダイナミック・ポジショニング・システム(DPS)や、動揺補正機能を備えたドリルタワーを搭載し、土壌のサンプル採取や洋上ボーリングなどを行う。水深250メートル程度までの地質調査に対応し、オプション機器を装着すれば、水深400メートルの調査も可能だ。甲板上には、各種の測定機器からなるラボを備えている。

同船の特徴のひとつが、日本籍の船に日本人船員が乗船すること。外国籍船が国内で作業するのに必要な許可が不要となるため、顧客ニーズにスムーズに対応できる。

KWSの蔵本輝紀社長は「洋上風力の業界全体で調査船の不足が大きな問題になっていました。海洋地質調査事業は川崎汽船グループとしても新たな挑戦となりますが、現場でまさに必要とされている高品質なサービスを提供していきます」と力を込めて語る。

 

問い合わせ

ケイライン・ウインド・サービス株式会社
東京都千代田区霞が関3‐2‐1
霞が関コモンゲート西館25階


WIND JOURNAL vol.8(2025年春号)より転載

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