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超大型クレーンで、大規模化する風力発電をサポート[タダノ]

日本国内のクレーン市場において圧倒的なシェアを誇るタダノは、大規模洋上風力の建設に必要な超大型クローラークレーンの提供体制を整えている。同社国内営業企画部の平井裕司氏に、風力発電分野での展望を聞いた。

国内クレーンシェア50%企業が
洋上風力の幅広いニーズに対応

1955年の日本初の油圧式クレーン開発以来、高速道路・高層ビルといった巨大建築物からマイホームづくりまで、タダノの技術・製品は様々な分野で活かされてきました。お蔭様で、クレーンの国内シェアは50%を超えています。

脱炭素社会の実現に向け、再エネ導入拡大の切り札とも目される洋上風力発電ですが、その建設にもクレーンや高所作業車の存在は欠かせません。拠点港の指定が進み、11月頃には、洋上風力を実際に手掛ける事業者が各地で決まろうとしています。弊社としては、ここで求められるクレーン、とくに超大型クローラクレーンのニーズに応えることが急務と考え、体制を整えてきました。

2019年にドイツDemag社を買収し、世界最大のクローラクレーンをラインナップに加えました。これにより、400tから3200tまでの風力発電設備向けクローラクレーンが揃ったことになります。また、国産のダビットクレーン(荷役クレーン)や高所作業車も拡充し、洋上風力発電所建設に関わる幅広いご要望にお応えしています。

お客様のサポートについても、全国33営業所・300ヶ所以上のサービス工場で対応しておりますので、ご安心ください。メンテナンス体制も充実させ、作業現場へ安心・安全をお届けできるよう尽力しています。

私たちタダノグループが目指すのは、地域社会・国際社会発展への貢献と地球環境の保全に役立つ事業活動を推進し、「世界に、そして未来に誇れる企業」であること。グリーンエネルギーに携わる者として、クレーン自体を電気で動かすなど、化石燃料を使わない作業現場にしていくことも計画しています。風力発電の未来へ──タダノがその一翼を担います。

話を聞いた人

株式会社タダノ
国内営業企画部 大型グループ マネジャー
平井 裕司氏


取材・文/廣町公則

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北九州市響灘
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