注目キーワード

English 日本語

業界トピック

ベクトルリニューアブルズジャパンが洋上風力の専門チームを確立! 開発前から事業をサポート

欧州で先行する洋上風力発電。日本は実証事業を経て早期の実用化を目指している。海外で1GW超の洋上風力プロジェクトを手掛けたベクトルリニューアブルズが日本でも専門チームを立ち上げた。

メイン画像:代表取締役の杉田聖也氏(写真左)とカントリーマネージャーのザゾ・ホルヘ氏(写真右)が、ベクトルリニューアブルズジャパンを牽引する。

黎明期の日本の洋上風力
先行する海外事例もとに推進

洋上風力発電は日本の脱炭素化の切り札とされる。安定的かつ大規模に発電できるため、2050年カーボンニュートラルに向けた活躍が期待されている。しかし、日本の洋上風力発電はまだ実証事業の段階だ。実用化には多くのハードルを乗り越える必要がある。

洋上風力を早期に軌道にのせるべく、世界各国であらゆる再生可能エネルギー発電事業をサポートしてきたベクトルリニューアブルズが、洋上風力発電の専門チームを結成した。国内では日本法人のベクトルリニューアブルズジャパンが、事業化をサポートする。


外資系らしくオープンな雰囲気のオフィスには、なんと卓球台が。業務の合間の息抜きにスタッフ同士で楽しんでいるという。オフィスの入り口には受賞盾も並ぶ。

ベクトルリニューアブルズは2007年にスペインで創業。太陽光や風力、水力、バイオマス、蓄電池、水素などあらゆるプラントの計画やエンジニアリング、マネジメントを得意とする。

同社の強みは、テクニカルなアセットマネジメントに加えファイナンシャルのサポートや法令順守に関するアドバイスもできる点だ。2014年からは、イタリアのファルクリニューアブルズグループに加わった。

親会社のファルクリニューアブルズは、2021年に洋上風力発電のコンサルティング会社であるブルーオーシャンを買収した。ブルーオーシャンは、全世界で1GW超の洋上風力のコンサルティング実績をもつ

この買収によって、ベクトルリニューアブルズの洋上風力発電のノウハウがさらに深まった。高度な専門性が要求される洋上風力プラントのプロジェクトには、同社の総合的な知見が欠かせない。

世界11拠点・45ヶ国以上でサービスを提供

<ベクトルグループによる風力発電のマネジメント>


※2022年3月時点

風力発電は開発前調査が肝心
2022年を風力発電元年に

日本法人のベクトルリニューアブルズジャパンでは、こうしたノウハウを活かし、洋上風力の専門チームを立ち上げる。新チームは、洋上風力発電プラントの設計や施工、運用やメンテナンスといったすべてのプロセスを手厚くサポートする。

ベクトルリニューアブルズジャパンのカントリーマネージャーであるザゾ・フェルナンデス・ホルヘ氏は「洋上風力発電プロジェクトを成功させるには、開発前の風況調査や発電量予測などが肝心です。当社は、世界中の風力発電所のアセットマネジメントを行っているため、精度の高い発電量予測が可能です」と語る。


ベクトルリニューアブルズジャパン カントリーマネージャー ザゾ・ホルヘ氏

膨大なデータの蓄積から、実績に近い発電量予測を導き出すベクトルリニューアブルズのテクノロジーは、世界中で活躍している。「日本の洋上風力発電のマーケットは世界が注目しており、親会社のファルクリニューアブルズも同様です。当社の海外での知見をもとに、日本での洋上風力発電の早期実用化を目指し、2022年を風力発電イヤーにしたいと思います。また、日本を含むアジアのPPA市場の今後の拡大に向け、太陽光および風力のPPA案件へのサポートも提供してまいります」とベクトルリニューアブルズジャパン代表取締役の杉田聖也氏は意気込む。

計画段階からオペレーションまで多岐にわたる業務領域

 

問い合わせ

ベクトルリニューアブルズジャパン株式会社
東京都港区芝公園1-2-9 花井ビル5階
TEL:03-5843-8446


文:山下幸恵(office SOTO)

WIND JOURNAL vol.2(2022年春号)より転載

Sponsored by ベクトルリニューアブルズジャパン株式会社

広告お問い合わせ

アクセスランキング

  1. 洋上風力、事業環境整備の議論を本格化 年内に具体策をとりまとめる方針
  2. 【特集】洋上風力「第1ラウンド」の動向まとめ 第2、第3ラウンドの事業継続は?
  3. 陸上風力におけるリスクマネジメント 必要とされるO&Mと保険の姿とは
  4. 福島県の公募事業、阿武隈風力発電所が運転開始 “地域の交流と防災の拠点に”
  5. 【特集】洋上風力「第4ラウンド」の動向まとめ 異例の展開のラウンド事業の行方は?
  6. 『WIND JOURNAL』vol.09[2025年秋号]9/17発行!
  7. 長崎県五島市沖の浮体式洋上風車 来年1月稼働へ建設大詰め、大型量産化に対応した技術開発も
  8. 【第2ラウンド深堀り解説①】第2ラウンド4海域 それぞれ別々の企業連合が選定事業者に
  9. 【洋上風力第1ラウンド】三菱商事 3海域からの撤退を正式表明 関係自治体に動揺広がる
  10. 【洋上風力第1ラウンド】秋田沖2海域で法定協議会、経済産業省「年内に事業環境整備の方向性」

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.09 | ¥0
2025/9/17発行

お詫びと訂正