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成功の鍵を握るプロジェクトマネジメント、総合エンジニアリングの「日揮」に強み

ロジスティクスを重視し、
輸送工程まで徹底管理

総合的なプロジェクトマネジメントのもと、日揮が実施するEPCにおいて、世界をリードする手法の一つに“モジュールコンセプト”がある。そして、それを支える“ロジスティクス”こそ、洋上風力発電プロジェクトを進めていく上で要となるものだという。事業部長代行の玉川直明氏が、その意味を語る。

「当社は独自の“モジュールコンセプト”を用いて、現地作業の大幅な削減とリスクの低減を図っています。モジュールコンセプトとは、単純に資材をもってきて現地でつくるのではなく、あるレベルまで別の場所でつくってからもってくるという手法です。これにより、建設資材の調達や建設に携わる人材の確保、厳しい自然環境などから従来の方法ではプラント建設は困難とされてきた地域でも、プロジェクトが遂行できるようになりました。

例えば、必要機器を組み入れたモジュールを中国で生産し、それを韓国に集結させて、そこからモザンビークまで曳航して建設地に運び、モジュール間を接続して完成させるというような流れです。

モジュールコンセプトにおいて重要なのが、国外でつくったものを現地まで運ぶ“ロジスティクス”です。プロジェクトマネジメント全体のなかでもロジスティクスコントロールはキーとなるものですが、その重要さは洋上風力発電プロジェクトでも変わりません。

例えば、巨大なモジュールになると、それを運べる船の数は限られてきますから、一つの船会社だけでは対応しきれないケースもでてきます。船が足りなくなれば、スケジュールにも支障が生じます。しかし、当社にはロジスティクスチームがあり、自分たちで船を手配し、積み込むところから受け取るところまで自ら管理しています。いくつかの船会社と契約し、自ら用船することで、同時に複数の船を出してスケジュールの短縮を図ることもできます。プロジェクト全体を見据えた、適切なタイミングでの輸送が可能なのです」。

次のエネルギー需要を見据え、
洋上風力発電を主軸事業に

海外のオイル&ガスを中心に、膨大な数のエネルギープラントを手掛けてきた日揮の経験とノウハウは、これからの日本の洋上風力発電において必要とされてくるものに違いない。同社としても、クリーンエネルギー事業の主軸として洋上風力発電を伸ばしていく方針だ。

「当社はずっと、その時代その時代に必要とされるエネルギーのディマンドに応える仕事をしてきました。いま、カーボンニュートラルの流れの中で、その状況は大きく変わろうとしています。オイルからガスにきて、次はどこに向かうのか。その答えは明らかです。

去年、中期経営計画を刷新して、エネルギー関係プロジェクトにおける我々の意気込みを表明しました。そこでは、オイル&ガスの低・脱炭素化とともに、再生可能エネルギーに力を入れていくことを強調しています。当社には大型プロジェクトを遂行するというカルチャーがありますが、再生可能エネルギーのなかでも規模感の大きい洋上風力発電こそ、主軸におくべきものだと考えています。

サプライチェーンに携わる多くの皆様とともに、洋上風力発電の発展に貢献していければ幸いです」(勝岡氏)。


ウィンドパワープロジェクト事業部長 勝岡洋一氏(左)、同事業部長代行 玉川直明氏(右)

 

 

問い合わせ

日揮株式会社
神奈川県横浜市みなとみらい2-3-1
TEL:045-307-4782


取材・文:廣町公則

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