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富山県入善町沖 洋上風車の設置が大詰め

富山県入善町沖で、洋上風車の設置作業が大詰めを迎えている。最後の3基目のブレードの設置作業が6月1日に行われた。このあと送電ケーブルの工事や試運転などを経て、9月の運転開始を目指す。

(アイキャッチ画像 3基目のブレードの設置工事 出典:ウェンティ・ジャパン)

現場近くの海岸に 
大勢の見物客

富山県入善町

富山県入善町の海岸(出典 ウェンティ・ジャパン)

6月1日は、3基目のブレードが取り付けられる様子を間近で見ようと、現場近くの海岸に大勢の見物客がつめかけた。風車は海面からの高さが152m、羽根が回転する円の直径は133mにおよぶ。大型クレーンで3枚のブレードが持ち上げられると、見物していた人達から大きな歓声があがっていた。

入善町沖の事業は、ウェンティ・ジャパン(秋田市)とJFEエンジニアリング、北陸電力(富山市)でつくる「入善マリンウィンド合同会社」が進めている。計画では、富山県北東部の入善町沖の水深約10~12メートルに、海面から高さ152メートル、出力3000キロワット級の風車を3基設置する。最大出力は約7500キロワットで、一般家庭3600世帯分の電力使用量に相当する。総事業費は約61億円。民間企業が100%出資して港湾などを除く一般海域に洋上風力発電所を設置するのは国内初となる。

国内初のテクノロジーで 
洋上風車を設置

入善町沖の事業では、清水建設が約500億円をかけて建造した国内最大のSEP船「BLUEWIND」が初めて本格稼働した。「BLUE WIND」は全長142メートルで、タグボートなどが不要な自航式。クレーンの最大揚重能力は2500トンで、8000kW級の風車なら7基、1万2000kW級なら3基分の全部材を一度に搭載できる。「BLUE WIND」は、昨年10月の完成・引き渡し以降、広島県沖の瀬戸内海で習熟訓練をしたあと、富山県入善町沖で4月3日から風車の基礎を海底に打設する工事を開始した。

洋上風車の設置工事は、5月9日から開始された。5月5日に石川県能登地方で最大震度6強の地震が発生したが、その後も順調に工事が進み、5月下旬から3基目の風車の設置が進められていた。入善町沖の事業では、清水建設の大型SEP船が初稼働したほか、洋上風車の基礎工事で作業効率を高める打設システムなどのテクノロジーが導入された。ウェンティ・ジャパン経営企画部の矢守悠さんは「関連企業のみなさまから最新の技術を提供していただいたことに感謝している。日本の洋上風力発電事業のモデルになるように取り組んでいきたい」と話している。


取材・文/高橋健一

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