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秋田県、水深30m以下の着床式導入を検討 28日に初会合

秋田県は、水深30m以深の着床式洋上風力発電の導入可能性についての研究会を11月28日に立ち上げる。初会合では、大手ゼネコンなどの技術担当者が、モノパイル式基礎とジャケット式基礎の設置可能な海域について説明する。

さらなる沖合への
着床式導入を検討

秋田市の洋上風車

秋田県 秋田港湾区域の洋上風車

 
新たに設置する組織の名称は「洋上風力発電導入技術研究会」。沿岸8市町と有識者、秋田県の関係者で構成される。秋田県は、新たに設置する研究会を、さらなる沖合への着床式洋上風力発電の導入可能性を検討するにあたり、技術的な情報を関係者が共有する場とする方針。

28日の初会合では、秋田県の海域の風況、水深、地質、海底形状などの自然的条件を確認したあと、JFEエンジニアリングと鹿島建設の技術担当者がモノパイル式基礎の設置可能な海域について説明する。続いて、日鉄エンジニアリングの技術担当者がジャケット式基礎の設置可能な海域について情報提供する。そして、今後の検討の進め方について協議する。

秋田県クリーンエネルギー産業振興課では、「専門家へのヒアリングを踏まえ、水深30m以深における着床式洋上風力発電の導入可能性について勉強を重ねていきたい」と話している。秋田県は、研究の運営に必要な資料の作成や情報提供、助言などを行う委託事業者を公募した。企画提案競技には4者から提案があり、受託候補者として国際航業株式会社秋田営業所を選定している。

DATA

洋上風力発電導入技術研究会の開催について


取材・文/高橋健一

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