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べスタス 秋田をアジア太平洋地域の重要拠点に

秋田県の秋田・能代港湾区域で洋上風力発電の運転・保守(O&M)を担うべスタスの日本法人など3社が県の誘致企業に認定され、4月26日に拠点がある能代市で認定書が交付された。べスタスは、秋田の日本法人をアジア太平洋地域の重要な拠点と位置付ける考えだ。

(アイキャッチ画像:Courtesy of Vestas Wind Systems A/S)

今年4月から
能代市に事務所開設

秋田県能代市

能代港湾区域の洋上風車(秋田県能代市)

誘致企業に認定されたのは、秋田・能代港湾区域で洋上風力発電事業を進める「秋田洋上風力発電」と、世界最大手の風車メーカー、ベスタス(デンマーク)が出資して日本に設立した子会社「ベスタス・ジャパン」、それに「丸紅洋上風力開発」の3社。26日は、秋田県山本地域振興局の田森清美局長から、それぞれの代表に認定書が手渡された。

秋田県の秋田・能代港湾区域では今年1月から洋上風力発電所が本格稼働した。この発電所で採用された33基の洋上風車はベスタスが製造し、風車の据え付け工事を日本法人が担当している。誘致企業に認定された3社は、4月から能代市に拠点を構えた。このうち「秋田洋上風力発電」は2つの港湾区域の洋上風車の電力を売電し、「ベスタス・ジャパン」は風車の運転・保守を担当する。「丸紅洋上風力開発」は、運転・保守に使用する船の管理など、風車以外のメンテナンス業務を担う。

アジア太平洋地域の
重要な拠点に

べスタス

風車は1万点を超える部品でつくられる

べスタス製の洋上風車は、海面からの高さが約150メートル。ブレード(羽根)は1枚の長さが57メートル。保守点検に使用する工具や部品も大型のものが多い。風車は1万点を超える部品でつくられ、保守点検には高い技術と専門知識が求められる。洋上で安全に作業を進めるための国際標準の訓練も必要だ。

秋田市と能代市で働くべスタス・ジャパンのスタッフは約20人。そのうちの半数は秋田県内で採用した。新規採用された技術者は2021年11月から洋上風力発電の先進地の欧州へ派遣され、イギリスやオランダ、ベルギーで現場経験を積んだ。べスタスは本社から遠く離れた日本で、保守点検を外部の会社に委託せずに、自社の日本法人を立ち上げた。アジア太平洋地域で市場開拓を進めるうえで、秋田を重要な拠点と位置付けているのだ。

ベスタス・ジャパンの栗山根年社長は「現地の誘致企業に認定していただくのは、非常に光栄に感じている。これから全国各地に新設される洋上風力発電設備に向けて、秋田で育成した人材を送り出していきたい」と述べた。秋田洋上風力発電の岡垣啓司社長は「能代市に本社を移転し、一体的に運営できる体制が整った。この事業がモデルケースとなり、今後日本で計画される洋上風力発電事業にしっかり橋渡しができるよう、成功事例を確立して示していきたい」と話している。


取材・文/高橋健一

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