注目キーワード

English 日本語

業界トピック

秋田県、秋田・能代港湾区域の魚礁効果を調査 渋谷潜水工業が受託候補者に

秋田県は、2023年1月に本格稼働した秋田、能代港湾区域の洋上風力発電所で、魚礁効果の有無を確認するため水中動画の撮影を行う。審査の結果、渋谷潜水工業(神奈川県平塚市)が受託候補者に選ばれた。

<目次>
1.33基の洋上風車の魚礁効果を調査
2.渋谷潜水工業が受託候補者に

 

33基の洋上風車の
魚礁効果を調査

丸紅などの13社が出資する秋田洋上風力発電(秋田市)が秋田県の秋田、能代港湾区域に設置していた33基の洋上風車が2023年1月に本格稼働した。固定価格買取制度に基づく国内初の大規模商業運転が本格的に動き出した。

秋田、能代港湾区域の洋上風力発電事業は、総事業費が約1000億円の大規模プロジェクト。洋上風車の最大出力は合計約14万kWで、一般家庭約13万世帯分に相当する。秋田県は、設置した風車の周辺の水中動画を撮影し、運転開始から1年以上が経過した秋田、能代港湾区域に設置した33基の洋上風車の魚礁効果を調べる。

渋谷潜水工業が
受託候補者に

秋田県の公募には、5社から企画提案があった。秋田県は7月4日、審査の結果、株式会社渋谷潜水工業(神奈川県平塚市)を受託候補者に選定したと発表した。

秋田県では、7月上旬から8月下旬のあいだで2日間程度、動画の撮影を行う予定だ。そのあと、10月中旬までに5分程度のDVD動画を作成して、県内の漁業者などの理解促進のために使用する。

審査結果(満点100点)
1.株式会社渋谷潜水工業 78.0点
2.A社         69.8点
3.B社         66.3点
4.C社         65.0点
5.D社         58.0点

「港湾内洋上風力発電所における水中動画撮影業務委託」に係る企画提案競技の実施について


取材・文/高橋健一

広告お問い合わせ

アクセスランキング

  1. 三菱商事 第1ラウンド3海域からの撤退を正式表明 関係自治体に動揺広がる
  2. 三菱商事チームの3海域総取りで激震! 「洋上風力第1ラウンド」とは何だったのか?
  3. 【第2ラウンド深堀り解説①】第2ラウンド4海域 それぞれ別々の企業連合が選定事業者に
  4. 【特集】洋上風力「第4ラウンド」の動向まとめ 異例の展開のラウンド事業の行方は?
  5. 洋上風力「第1ラウンド」はすべて三菱商事系が落札! 圧倒的な低価格の理由は?
  6. 北海道GX推進税制が4月にスタート 洋上風力・陸上風力の導入拡大を税控除でバックアップ
  7. 大成建設、東洋建設をTOBで完全子会社化へ 洋上風力事業などを強化
  8. 【特別企画】洋上風力トップ3社が熱い議論、日本が直面する課題と解決策とは?
  9. 【洋上風力第2ラウンド】秋田県男鹿市・潟上市・秋田市沖 3年後の運転開始に向け陸上工事が本格化
  10. 三菱商事系コンソ 第1ラウンド事業の実施体制固まる

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.08 | ¥0
2025/2/19発行

お詫びと訂正