注目キーワード

English 日本語

業界トピック

【ウィンド・パワー・トレーニングセンター】国内初、BSTの講義をeラーニングで、2026年春に提供開始へ

ウィンド・パワー・トレーニングセンター(茨城県神栖市)は、来春にGWO・BSTの講義をeラーニングで提供する。出張期間が短く国内最安値のトレーニングを通じて、人材不足の解消に貢献する。GWOトレーニング受講のハードルが下がるだろう。

メイン画像:自宅やオフィスなどから、いつでも都合の良い時間にBSTの講義を受講できる。

 

<目次>
1.BSTのオンライン講座で 国内最安値を実現
2.BSTの講義を eラーニングで提供

 

BSTのオンライン講座で
国内最安値を実現

世界の風車メーカーなどが共同で設立したGWOは、風車にアクセスするにあたって必要なトレーニング基準を定めている。その中でBSTはもっとも基礎的な安全訓練であり、海外の風車メーカーの大半が、風車に入る際の必須要件としてBSTの受講を義務付けている。

ウィンド・パワー・グループのGWO認証トレーニング施設「ウィンド・パワー・トレーニングセンター」は、2024年1月の開校以来、受講のハードルを下げ、トレーニングを広く普及させることをモットーにしている。その背景について、経営企画室の小松﨑崇熙室長は、「風力発電業界では人材不足が深刻な課題であり、多くの方がトレーニングを受けられる環境を整えることが解決の第一歩だと考えています。その一方で、GWOトレーニングは受講期間が定められており、例えば、BSTを新規に受講する場合には約5日間のトレーニングが必要です。また、出張期間だけでなく、トレーニング料金の負担も小さくはありません。そこで当社は昨年9月から、オンライン講座を開始して出張期間を『実技の2.5日間』に短縮し、料金を国内最安値の水準に抑えるトレーニングを提供しています」と話す。

 


 

BSTの講義を
eラーニングで提供

 

来春には、BSTの4モジュール・5モジュール・リフレッシャーにおいて、座学をeラーニングで提供するアップグレードを予定している。eラーニングでは、ウィンド・パワー・トレーニングセンターのインストラクターによる講義を動画で受講し、モジュールごとに設けられた「理解度確認テスト」で理解度を確認する。このテストで正解数が足りなければ、次のモジュールに進めない仕組みになっている。実技を受講する28日前からいつでも視聴できるため、受講者の都合に合わせて学習を進められるという。

「これまでのオンライン講座は決められた時間にパソコンに向かう必要がありましたが、eラーニングではその縛りがなくなります。風車のメンテナンスは天候次第で柔軟な対応が求められますから、トレーニングもそうした現状に即して、自由度の高いものにしたいと考えました。当社は、今後も受講しやすいトレーニングの提供を通じて、顧客第一主義のトレーニングセンターを目指していきます」と小松﨑氏は前を向く。


ウィンド・パワー・トレーニングセンター(茨城県神栖市) 提供:ウィンド・パワー・グループ

 

ウィンド・パワー・トレーニングセンター 訓練用プール
ウィンド・パワー・トレーニングセンターの訓練用プール

 


 

ウィンド・パワーかみす洋上風力発電所
ウィンド・パワー・トレーニングセンターから歩いて数分のところに、同社グループが運営する「ウィンド・パワーかみす洋上風力発電所」がある。

 

問い合わせ


ウィンド・パワー・トレーニングセンター
〒314-0111 茨城県神栖市南浜3-226
TEL.0299-77-8584


取材・文:山下幸恵(office SOTO)
写真:松尾夏樹

WIND JOURNAL vol.9(2025年秋号)より転載

Sponsored by ウィンド・パワー・トレーニングセンター

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.09 | ¥0
2025/9/17発行

お詫びと訂正

広告お問い合わせ

アクセスランキング

  1. 【洋上風力第3ラウンド】山形県遊佐町沖 30基の風車設置のレイアウト案を提示
  2. 【洋上風力】事業環境整備の見直し案を公表 第2・第3ラウンド事業者に長期脱炭素電源オークションへの参加容認
  3. 長崎県五島市沖の浮体式洋上風車 来年1月稼働へ建設大詰め、大型量産化に対応した技術開発も
  4. 【洋上風力の事業環境整備】第2・第3ラウンド選定事業者への政策措置を検討
  5. 【洋上風力第3ラウンド】山形県遊佐町沖 第5回法定協議会を17日に開催
  6. 【洋上風力第2ラウンド】秋田県男鹿市・潟上市・秋田市沖 3年後の運転開始に向け陸上工事が本格化
  7. 【特別企画】洋上風力トップ3社が熱い議論、日本が直面する課題と解決策とは?
  8. 【参加受付中!】第5回WINDビジネスフォーラム 「風力発電の安全対策とサプライチェーン構築」
  9. 青森県の再エネ共生条例、総務相が同意して10月7日に施行 共生区域への誘導もスタート
  10. 秋田市のブレード落下事故から1カ月 原因の早期解明が課題

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.09 | ¥0
2025/9/17発行

お詫びと訂正