繊維スリングで洋上風力発電の施工現場を支える[東レインターナショナル]
2021/11/12
東レインターナショナルの繊維スリングは、長年にわたって様々な重量物の吊り作業に活用されてきた。洋上風力発電の建設にも適するという同社製品の特長について、産業資材部の林隆二氏に聞いた。
洋上風力建設に活用できる
600tの最大使用荷重
弊社は、主に重量物の吊り作業に使用する繊維スリングの製造・販売を行っています。自動車・造船・製鉄・重工業等の製造現場や、物流・土木建築の作業現場など、吊り作業が求められる様々な現場で、50年以上にわたりお役立ていただいてまいりました。
洋上風力発電設備の建設にあたっては、モノパイルなど100t強の重量物を吊り上げる必要があります。風車の大型化に伴い、使用部材も重量化してきており、モノパイルは2000tを超えてくると想定しています。強靭な繊維スリングへの期待を、ひしひしと感じているところです。
一般に吊り具には、チェーンやワイヤー製のものもありますが、洋上風力発電向けにはやはり繊維スリングが適していると考えます。繊維スリングは、軽くてしなやかなので、安全で取り扱いやすく、柔らかいので部材の塗装やコーティングを傷つけることがないからです。
弊社の繊維スリングは、最大使用荷重600t・最大有効長50mを誇ります。ますます大型化する風車部材の運搬・設置にも、余裕をもってお使いいただけるものです。そこには、糸から最終製品まで一貫して設計・開発・製造に取り組むことで得た高い技術力と、吊り作業の現場を知り尽くした我々の経験とノウハウが詰まっています。
徹底した品質管理のもと、設計から製造・販売まで日本国内で行っておりますので、「安定品質」「的確な納期管理」「安定供給」により、安心してご使用いただけます。また、現場のニーズに合わせたアレンジやカスタマイズも可能です。国内メーカーとしての強みを活かし、アフターフォローにも万全を期しています。
繊維スリングの他にも、東レグループでは浮体式洋上風力で使う係留用の繊維ロープなどもご提案可能ですので、繊維資材のご使用をご検討の際は、ぜひ一度ご相談いただければと思います。繊維資材を通して、洋上風力発電の普及を支え、現場作業の安心・安全に貢献していければ幸いです。
話を聞いた人
東レインターナショナル株式会社
産業資材部 産業資材課 課長
林 隆二氏
取材・文:廣町公則