注目キーワード

English 日本語

業界トピック

唯一の風力発電タワーメーカーとして、風車の国産化に貢献 [会川鉄工]

日本でただ一つの風力発電タワー製造工場を持ち、“一社気を吐く”メーカーがある。福島県の会川鉄工だ。同社の代表取締役・会川文雄氏に、日本の風力発電普及に懸ける想いを聞いた。

風力発電を国の基幹産業へ
真の成長を技術力で支える

会川鉄工は日本で初めて風力発電タワー専門工場を作った、タワー製造のトップランナーです。もともとは火力発電所用水タンクや原子力発電用遮蔽容器などを製造しており、そこで培った技術力を風力発電タワーに注ぎ込んでいます。2013年に産総研・福島再生可能エネルギー研究所の中型風力発電タワーを製造したのを皮切りに、各種風力発電タワーを全国200ヶ所以上に提供してまいりました。

日本は、いま国を挙げて風力発電の導入を進めようとしていますが、我が国には現在、これを推進し得るだけの風力発電産業がありません。かつて風車を作っていたメーカーも製造から撤退してしまうなど、欧米に大きく遅れをとっています。国も風車の国産化を後押ししようとしていますが、それも現状では洋上風力のみで、陸上風力に関しては動きがありません。

風力発電の導入目標を達成するためには、陸上風力もまだまだ伸ばしていかなければならないわけですから、陸上風力に関してもトータルに国産化を進めていくべきでしょう。そうでなければ、すでにマーケットをもっている海外メーカーに、せっかく伸びようとしている市場を奪われてしまいます。それでは日本に真に風力発電産業を育てていくことはできません。

かつての造船や火力発電のように、風力発電は国の基幹産業となり得るものです。脱炭素社会の実現に向けて、そうしていかなければならないものです。風車には自動車と同じくらいの部品があり、産業としての広がりは計り知れません。日本には技術力の礎があります。弊社は日本唯一の風力発電タワーメーカーとして、風車国産化の一翼を担っていく覚悟です。風力発電に関わる多方面の皆様と協力し、日本の風力発電産業の発展に貢献していきたいと考えています。
 

話を聞いた人

会川鉄工株式会社
代表取締役
会川文雄氏


取材・文/廣町公則

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.10 | ¥0
2026/3/17発行

お詫びと訂正

広告お問い合わせ

アクセスランキング

  1. 経産省、FIT・FIP認定55件を取り消し 交付金返還命令を初適用
  2. 経産省、落雷検出装置の総点検を緊急要請「男鹿市の風車で監視体制の空白期間」
  3. 【洋上風力第1ラウンド】新制度の肝は「想定供給価格幅」の設定、事業完遂につながる制度設計を
  4. 英国政府、中国・明陽智能製風車を排除 供給不足やコスト上昇を懸念する声も
  5. 秋田県男鹿市のブレード破損事故 23日からブレード撤去と本格調査を開始
  6. NEDO、次世代浮体式洋上風力システム実証研究の公募開始 5月11日にオンライン説明会
  7. 秋田市のブレード落下事故で最終報告書「構造上の問題と損傷の未確認が原因と推定」
  8. 東京都、伊豆諸島沖で海底地盤の本格調査を開始 世界最大規模の浮体式開発を目指す
  9. 【秋田市 ブレード落下事故を徹底検証】落雷による損傷を把握できないまま運転を継続したのが原因
  10. 『WIND JOURNAL』vol.10[2026年春号]3/17発行!

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.10 | ¥0
2026/3/17発行

お詫びと訂正