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日本海洋事業 秋田県男鹿市に洋上風力訓練施設

日本郵船と共同で秋田県に洋上風力発電の作業員を育成する総合訓練センターを開設する日本海洋事業(神奈川県横須賀市)が今年1月、秋田県男鹿市に事務所を開設した。秋田県立男鹿海洋高校の潜水プールや近隣施設を活用して、国際標準を満たす洋上での緊急安全訓練を実施する計画だ。

2024年度の
訓練開始を目指す


風車の作業員の基礎安全訓練(出典 東北電力RENES)

日本郵船と日本海洋事業は2022年9月、秋田県に洋上風力発電の総合訓練センターを設置すると発表した、経済産業省の2022年度洋上風力発電人材育成事業の公募採択を受けて実施する。計画段階の事業費は約1億1500万円と見込んでいる。

日本海洋事業は。船舶運航や海洋調査を手がける水産大手ニッスイのグループ会社。男鹿市船川地区に1月16日に事務所を開設した。職員が3人常駐し、2024年度の訓練開始を目指す。今後は、関係機関との調整を図るとともに訓練に必要な機材を導入し、国際標準を満たす訓練提供機関としての認証取得を進める。

高校の潜水プールで
緊急安全訓練


秋田県立男鹿海洋高校の潜水プール

計画では、風車の保守点検に関連する基礎安全訓練は、東北電力子会社の東北電力リニューアブルエナジー・サービス(東北電力RENES)が秋田火力発電所(秋田市)の構内に設置する訓練施設で実施する。洋上での緊急時の安全訓練は、日本海洋事業が男鹿海洋高校にある水深10メートルの潜水プールを利用する。日本国内で洋上での緊急安全訓練が実施できるのは、福岡県北九州市の施設1カ所だけ。水深10メートルの潜水プールは、男鹿海洋高校の自慢の施設。プールの深さが3段階(3m、5m、10m)に分かれている。

日本海洋事業は、高校の潜水プールを活用して、救命いかだの使い方や海中に転落した時に救助が来るまで生き延びるための訓練を実施する予定。また、高校に隣接する小学校の空き校舎などの周辺施設を訓練施設として活用することも検討している。近隣施設では、船上での火災を想定した消火訓練を行うほか、地元の若者や子どもたち、地域住民を対象に海での安全を学べる機会を設ける考え。

東北電力RENESが秋田火力発電所の構内に設置した訓練施設は「風力トレーニングセンター 秋田塾」と名付けられた。2022年12月にGWO(Global Wind Organisation)の国際標準である基礎安全訓練BST(Basic Safety Training)の訓練提供機関としての認証を取得した。秋田塾では今後、受講者の受け入れ準備を進め、今年3月からサービスの提供を開始する予定。


取材・文/高橋健一

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