注目キーワード

English 日本語

業界トピック

【第4回 EXECUTIVE INTERVIEW】風力新時代を双肩に担う トップ企業が抱える困難な課題とは? 伊藤忠丸紅鉄鋼編

2030年の再エネ⽐率⽬標達成には、まだまだ課題が山積みだ。それら課題を解決するために、エグゼクティブ達は何を考えるのか。「伊藤忠丸紅鉄鋼」のソリューションについて聞く。

大規模生産能力の活用による
コストダウンの実現へ

当社では洋上風力の基礎部分、いわゆる鋼構造物のモノパイル、トランジションピース、ジャケット、浮体式基礎と呼ばれるパッケージに取り組んでいます。日本において様々な案件の検討が行われておりますが、洋上風力の本格化にはまだ時間がかかる状況です。一方、海外においては洋上風力の導入が大規模に進んでおり、短期間で風車・基礎が巨大化する傾向にあります。どのように設備投資・サプライチェーンを構築していくかの判断が非常に難しい実態が有る中で、当社としましては日本の鉄鋼商社として、予てより協業している中国のパートナーと共にサプライチェーンを組み、機能を発揮して参りたいと考えております。

洋上風力発電は新しい産業ですが、電力料金への賦課を抑える為、コストダウンが避けて通れない課題となっています。中国は洋上風力の先進国で、サプライチェーン・インフラが整備されているのみならず、需要に応じてアップグレードされており、コスト競争力は際立っています。ポリティカルリスクはあるものの、洋上風力関連設備の大規模導入には欠かせない供給元であり、当社としてはいずれ実現する量産案件に向け準備を進めております。 

伊藤忠丸紅鉄鋼
鋼材第一本部
厚板・条鋼部(新エネルギープロジェクトグループリーダー)

村中 就矢 氏


フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.09 | ¥0
2025/9/17発行

お詫びと訂正

広告お問い合わせ

アクセスランキング

  1. 台湾から見た日本の洋上風力発電とは、着床式洋上風力発電が進む最前線リポート
  2. 青森県の再エネ共生条例、総務相が同意して10月7日に施行 共生区域への誘導もスタート
  3. 【WIND EXPOリポート③】過酷な現場でも安心して使用できるタブレット・PC
  4. スコットランド気候対策・エネルギー大臣に聞く 日本の浮体式技術開発への貢献に意欲
  5. 長崎県五島市沖の浮体式洋上風車 来年1月稼働へ建設大詰め、大型量産化に対応した技術開発も
  6. ファイバーマックス、合成繊維製浮体係留索の国内製造に向け 秋田県、秋田市と覚書を締結 大水深を視野に製品開発
  7. 【洋上風力第3ラウンド】青森県日本海南側 第5回法定協議会を28日に開催
  8. 【洋上風力第2ラウンド】秋田県男鹿市・潟上市・秋田市沖 3年後の運転開始に向け陸上工事が本格化
  9. 【検証】三菱商事、社長会見の一問一答 洋上風力第1ラウンド撤退の背景は?
  10. 【洋上風力第4ラウンド】秋田市沖と福岡県響灘沖を有望区域に、新たに3海域をセントラル方式の調査対象区域に

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.09 | ¥0
2025/9/17発行

お詫びと訂正