《6/20開催》“海洋空間計画”や“人材育成”に焦点を当てるシンポジウム《無料》
2023/06/19
海洋空間計画や人材育成に焦点を当てたシンポジウムが開催される。全国から関係者や専門家が集い、日本の洋上風力の未来について議論を交わす。参加方法は対面・オンラインを選択可能。参加費は無料だが、事前登録が必要。
日本の海域活用を促進
その土壌を養う
日本の洋上風力は、海域の広さから現在の9倍の電力消費量に拡大するポテンシャルを秘めているとされる。しかし、その海域を最大限活かすには多くの課題が存在している。特に、EEZ(排他的経済水域)を含めた海域利用のあり方や、産業を支える人材の育成などは、これまで十分に議論がなされてきたとは言い難い。
これらの課題に焦点を当てたシンポジウムが開催される。「日本の洋上風力ポテンシャルを解き放つ:海域利用のあり方と人材育成」と題し、中長期的な戦略と具体的な政策について詳細に議論される予定。このシンポジウムは、洋上風力の導入を加速化するための基盤を築く狙いがある。全国から関係者や専門家が集まるため、日本の洋上風力の未来について熱い議論を交わす場となるはずだ。事前登録で参加費が無料となるため、気軽に足を運んでみてほしい。
● イベント概要
日時:2023年6月20日(火)13:30-17:10(開場13:00)
主催:公益財団法人 自然エネルギー財団
参加登録・参加費:無料(要事前登録)
参加方法 :(1) 会場来場(日比谷国際ビルコンファレンススクエア)
(2) オンライン(Zoomウェビナー)
海洋空間計画の提起と
産業の人材育成がテーマ
プログラムは、以下の2つのテーマに基づいて構成される。いずれも、先に述べた通り議論の意義が深いテーマとなっている。
テーマ1「海洋空間計画を日本でも」
このテーマでは、上智大学の兼原敦子教授を始めとした専門家が、基調講演やパネルディスカッションを通じて海洋空間計画の重要性について議論。EEZなど海域利用のあり方について意見を交換する。
■ 基調講演
兼原 敦子 / 上智大学 法学部教授
■ パネルディスカッション
イザベラ・デストベレア / 駐日欧州連合代表部 通商部参事官
道田 豊 / 東京大学 大気海洋研究所 教授
宮原 正典 / よろず水産相談室 代表
ペラヨ・ロドリゲス・アロンソ / OW Japan合同会社日本 代表・事業戦略シニアマネージャー
兼原 敦子 / 同上
[モデレーター]工藤 美香 / 自然エネルギー財団 上級研究員
テーマ2「人材育成のこれから」
このテーマでは、 日本風力発電協会の吉村光弘氏らが基調報告や基調講演、パネルディスカッションを通じて、洋上風力産業における人材育成の課題や今後の展望について語る。
■ 基調報告
吉村 光弘 / 日本風力発電協会 技術第二部長
■ 基調講演
ロザンナ・ジャクソン / カーボントラスト アソシエイト
■ パネルディスカッション
池上 国広 / 長崎総合科学大学 特命教授
牛山 泉 / 足利大学 理事・名誉教授
ロザンナ・ジャクソン / カーボントラスト
吉田 悟 / 株式会社北拓 取締役副社長
吉村 光弘 / 日本風力発電協会
[モデレーター]山東 晃大 / 自然エネルギー財団 上級研究員
世界の洋上風力発電市場は急成長しており、各国政府も積極的な支援策を打ち出している。広大な海域を有する日本も、そのポテンシャルを最大限活かすため、海域利用の計画的な取り組みと人材育成の強化を進めている。今回のシンポジウムは、その取り組みの一環として開催され、洋上風力の未来についての戦略と政策が模索されるだろう。参加費は無料なため、上記のテーマに興味のある方はぜひ参加してほしい。洋上風力エネルギーの未来を共に考える貴重な機会となるはずだ。
文/寺沢祐樹