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【第5回 EXECUTIVE INTERVIEW】風力新時代を双肩に担う トップ企業が抱える困難な課題とは? 深田サルベージ編

2030年の再エネ⽐率⽬標達成には、まだまだ課題が山積みだ。それら課題を解決するために、エグゼクティブ達は何を考えるのか。「深田サルベージ建設」のソリューションについて聞く。

風力発電を支えるSOVの技術者育成が喫緊の課題

私が考えている日本の風力発電業界の課題は、技術者の育成に尽きます。当社の仕事で言うと、SOV(Service Operation Vessel)というオフショア支援船で、風力発電のO&Mに従事し、実際に作業する船員がそれに当たります。そうした技術者をもっと増やしていかなければいけません。そのためには、若い人たちから見て魅力的な産業で、明るい未来が見えるというアピールが必要です。

船員不足は大きな課題で、日本人だけで補うのは厳しいかもしれません。そのため、外国人技術者の活用も考える必要があります。また、退職されたシニアの人に軽作業などに従事していただきつつ、若い船員を教育してもらうといったことも考えていかなければならないでしょう。

今は当社も洋上風力を手掛けていますが、船員以外の技術者においても他にたくさんの事業を経験していく中で、やはり人材の大切さを身に染みて感じています。日本はものづくりに関しては、ある程度教育していく体制ができていると思いますが、そのものをどう使えばいいか。例えば、岩盤掘削ひとつとってみても、国内にない技術を海外の技術で補って課題を乗り越えるとか、そういうことを発想できる人を育てるのが大事だと思います。

PROFILE

深田サルベージ建設株式会社
洋上風力プロジェクト部
部長代理

池信 勝之 氏


 

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