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コスモエコパワーの大分ウィンドファームが運転開始。14年間の対話で育んだ地域との信頼

コスモエコパワーは6月30日、大分県大分市と臼杵市にまたがる大分ウィンドファームの操業安全祈願祭を開催した。荒天のなか、約80名が参加し、その半数は地域の関係者だった。14年間にわたって地域との対話を重ねた大分ウィンドファームについてレポートする。

(操業安全祈願祭の会場となった3号機ヤードからは、木立の向こうに4・5号機が見える。筆者撮影)

14年間にわたり地域と対話
祈願祭に地元から多くの参加者


(厳かに進行する神事。関係者がそれぞれ安全を祈願した。筆者撮影)

大分県大分市と臼杵市の市境にあたる九六位峠の林道を進むと、大きな風車が見えてくる。木々よりさらに高い位置で回る3枚の白いブレード。4月10日に運転を開始したコスモエコパワーの大分ウィンドファームだ。6月30日、3号機ヤードで開催された操業安全祈願祭には、雨のなか約80名の関係者が集まり、玉串奉納などの神事が厳かに執り行われた。

「ウィンドファームの開発には10年ほどかかるのが一般的ですが、大分ウィンドファームは約14年かけて地域の方々と対話を重ねました。今日、集まってくださった皆さまも約半数が地域の方々です」と話すのは、地域説明会などに携わってきた事業開発部の三宅誠人氏だ。荒天のなか開催された祈願祭でも、マイクロバスで来場した地域の関係者に傘を差し出すなど忙しく立ち回っていた。


(3号機に向かって操業の安全を祈願する清祓の儀。筆者撮影)

運転開始から数ヶ月が経ち、大分ウィンドファームは地域にどのように受け止められているのか。「たまたま定期点検で風車を止めていたとき、地域の方々から『なぜ今日は風車が回っていないのか』『風車を回してほしい』というお問い合わせをいただきました。地域の方々が風車に関心を寄せてくださっているのではと感じています」と三宅氏は明かす。大分ウィンドファームまではアクセス通路として「再進線」という林道が整備されているため、地域の住民も風車の近くまで立ち寄ることができる。三宅氏によると、運転開始後に風車を見に訪れる人もいるという。

 

大分県内2例目の風力発電所
子どもたちの学習の場にも


(大分ウィンドファームの全景。提供:コスモエコパワー株式会社)

コスモエコパワー代表取締役社長の野地雅禎氏は「大分ウィンドファームは、県内の風力発電所としては2例目。先駆的な取り組みとして、第一に、安全かつ安定的な運用に努めていきます。地域の方々に『ウィンドファームができてよかった』と思っていただくことが大事。今後は、地域の子どもたちに向けて見学会の受け入れなども行い、実際の風車がどういうものかぜひ体感してもらいたい」と語る。


(コスモエコパワー代表取締役社長の野地雅禎氏。筆者撮影)

大分ウィンドファームから車で20分ほどの管理事務所には、常に5〜6名のスタッフが常駐して風車の管理を行っている。夜間は、全国の風車を常時監視する青森県の管理センターから遠隔で管理を行い、24時間体制で安全な運用に努めているという。

風車はゼネラル・エレクトリック(GE)製の3.2MW基(3.2MW-103)。ハブまでの高さは85m、ブレードの両端を結ぶローター直径は103mだ。風車5基による設備容量は合計14MWで、年間の発電電力量は7,177世帯の使用電力量に相当するとしている。


取材・文:山下幸恵(office SOTO)

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