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関西電力 スペイン沖の浮体式実証プロジェクトに参画

関西電力は8月1日、スペイン沖で計画されている浮体式洋上風力発電設備の実証プロジェクトに参画することを明らかにした。2000kWの風車1基を設置し、年内の運転開始を目指す。

バージ型浮体式実証機を
年内に運転開始

浮体式洋上風力の実証試験の概要(出典 関西電力)

浮体式洋上風力の実証試験の概要(出典 関西電力)

実証プロジェクトは、スペイン重工業大手Saitecの洋上風力発電子会社「Saitec Offshore Technologies」と独電力大手RWEの再生可能エネルギー子会社「RWE Renewables」が共同で実施していた。新たに関西電力が参画し、スペイン北部のビルバオ港で2000kWの風車 1 基を備えたバージ型浮体式洋上風発電設備を組み立て、沖合約3kmの実証サイトまで曳航したあと、運転を開始する計画。その後、約2年間にわたって実証試験を行う。すでに港での浮体基礎や風車の組み立てが終了し、年内の運転開始を目指している。

スペイン沖で
浮体式の知見を蓄積

組み立てが終了したバージ型浮体式設備(出典 関西電力)

組み立てが終了したバージ型浮体式実証機(出典 関西電力)

関西電力グループは2040年までに国内で新規開発500万kW、累計開発900万kW規模を目標に再生可能エネルギーの普及・拡大に取り組む方針。関西電力は、「目標達成に向け、さまざまな浮体型式に関する知見を積極的に蓄積し、日本において高い開発ポテンシャルが見込まれている浮体式洋上風力の新規開発に意欲的に取り組みます」とコメントしている。

DATA

関西電力ホームページ


取材・文/高橋健一

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