注目キーワード

English 日本語

> 国内事例

関電とRWE、和歌山沖で浮体式計画 最大100万kW

関西電力は6月30日、RWEリニューアブルズジャパンと和歌山県御坊市、印南町の沖合で浮体式洋上風力発電の事業計画を公表した。総出力は最大100万kW。環境影響評価の第1段階である計画段階環境配慮書の縦覧を7月4日から開始している。

和歌山県が
事業検討エリアに設定

事業実施想定区域(出典 関西電力)

事業実施想定区域(出典 関西電力)

事業を想定しているのは、和歌山県西部の御坊市と印南市の沖合約10~30キロの海域。再エネ海域利用法に基づく区域整理が行われていないが、平均風速8.9mと風況が良い。和歌山県の洋上風力発電調査では、環境への影響が比較的小さく、社会的事項や事業性を踏まえたうえで、事業の可能性について検討していく「調整エリア」に位置付けられている。

総出力100万kW
浮体式を想定

対象事業の概要(出典 関西電力)

環境影響評価の計画段階環境配慮書(出典 関西電力)

計画では9500~2万kW級の風力発電設備50~110基程度を設置する。総出力は最大100万kWでは原子力発電1基分に相当する。2万kWの風車を採用すると、海水面から最大の高さは310m、ブレードの直径は284mに達する。水深が深いため、風車を海底に固定しない浮体式を想定している。現時点では、基礎構造としてポンツーン(パージ)型、セミサブ型、スパー型、TLP型の4つの形式を検討している。今後の技術開発により、これ以外の形式についても検討するとしている。

関西電力とRWEリニューアブルズジャパンは6月30日、環境影響評価の計画段階環境配慮書を経済産業大臣に提出し、岸本周平知事に意見を求めた。配慮書は7月4日(火)から8月2日(水)まで、和歌山県庁、御坊市役所、印南町役場で縦覧するほか、関西電力のホームページでも閲覧できる。RWEリニューアブルズジャパンは、ドイツ最大のエネルギー事業会社RWEの日本法人。

和歌山県沖では、2019年4月にパシフィコ・エナジーが御坊市、日高町、美浜町の沖合に着床式風力発電設備を設置する計画を公表し、環境影響評価の評価書の縦覧を行った。計画では、1基あたり5000~1万2000kW級の風車を最大150基設置する。総出力は最大75万kWを想定している。

DATA

関西電力ホームページ

RWEリニューアブルズジャパン ホームページ


取材・文/高橋健一

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.11 | ¥0
2026/9/9発行

お詫びと訂正

広告お問い合わせ

アクセスランキング

  1. 洋上風力ラウンド事業の行方 調達算定委で案件形成の方針を整理
  2. 日本風力発電協会と風力エネルギー学会が協定締結、人材育成で産学連携
  3. 環境省がバードストライク対策を公表、非意図的な改変を回避する取り組みを推進
  4. 【深堀り解説】⼤⽔深・過酷環境実証の都道府県公募が10月30日締め切り 浮体式主要部材 量産化の動きも
  5. 【洋上風力第2ラウンド】国産初のモノパイル3基が秋田港に到着、本格的なサプライチェーン構築の第一歩
  6. 【洋上風力第1ラウンド】東京電力RPが千葉県銚子市沖で環境アセスを開始 再挑戦の背景とは
  7. 北海道檜山沖でセントラル方式の追加調査 事業性を再検討へ
  8. 洋上風力第2ラウンド「秋田県男鹿市、潟上市、秋田市沖」 鹿島建設と五洋建設のSEP船を使用
  9. 浮体式洋上風力市場 海外先行事例から学ぶ、経済性重視の市場設計
  10. 秋田県男鹿市のブレード破損事故で最終報告 全国の風車設置者に保安規程の再検討を要請へ

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.11 | ¥0
2026/9/9発行

お詫びと訂正