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国内事例

秋田沖の洋上風車 部品の受注先候補に5社を選定

三菱商事を中心とする企業連合が秋田県沖に設置する洋上風力発電をめぐり、風車部品の受注先として県内の中小企業など5社が候補に選ばれた。今後、見積もりや技術提案などを審査し、2024年度末以降に最終的な受注先を決める予定。

(アイキャッチ画像 東芝ESSと秋田県が連携協定を締結=2022年9月 出典:東芝ESS)

書類審査で
5社を候補に選定

第1ラウンドの業務実施体制

第1ラウンド事業の3海域の業務実施体制

三菱商事系企業連合は、秋田県沖の2海域で2026年に工事に着手し、「能代市・三種町・男鹿市沖」は2028年12月に運転開始、「由利本荘市沖」は2030年12月に運転開始する予定。洋上風車の製造・納入は、米国の大手風車メーカー、ゼネラルエレクトリック(GE)が担う。GEと協力関係にある東芝子会社の東芝エネルギーシステムズ(東芝ESS)が風車の支柱に据え付けるナセルを組み立てる。溶接部材や治工具、架台などの部品も国内調達を推進するという。同社は、2022年10月から秋田市に担当社員を駐在させ、県内企業への説明会や意見交換会を開催してきた。

東芝ESSは、ナセルの外枠や輸送に関連する鉄鋼部品と、配電機器や制御機器を収納し保護する電気部品の2種類の部品についてのサプライヤーを募集した。その結果、部品製造に意欲を示した秋田県関係の企業のなかから、書類による1次審査で5社が候補に選ばれた。候補となった企業は、鉄鋼部品関係では三栄機械(由利本荘市)、東光鉄工(大館市)、大仙市に工場があるケーエムエフ(東京都)、電気部品関係では五洋電子(潟上市)、積進工業(にかほ市)。

東芝ESSの四柳端社長が9月7日に秋田県庁を訪れ、受注先の候補に選ばれた5社を佐竹知事に報告し、「サプライチェーンの構築と再エネの地産地消に貢献できるよう取り組みたい。何かあった時に、メイドインジャパンのきちんとした品質のものをつくれるようにしていきたい」と述べた。これに対し佐竹知事は「厳しい品質管理が求められる部品の受注先候補に県内企業が選ばれてうれしい。将来的に浮体式の導入を控えるなか、市場が拡大する可能性に期待している」と話した。

経済産業省などが入る官民協議会がまとめた「洋上風力産業ビジョン」では、2040年までに洋上風力発電の機器、部品の国内調達比率を60%まで引き上げることを目指している。東芝ESSは今後、GEリニューアブル・エナジーとともに見積もりや技術提案、工場の品質などを審査し、2024年度末以降に最終的な受注先を決める予定。横浜市の工場で2026年から部品の組み立てを始める見込み。

DATA

秋田県に生産拠点のある企業5社を洋上風力発電の部品サプライヤー候補として決定


取材・文/高橋健一

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