【洋上風力第2ラウンド】12月18日に「新潟県村上市・胎内市沖」陸上関連工事の県内企業向け説明会を開催
2024/12/11
新潟県は12月18日に、洋上風力第2ラウンドで事業者を選定した「村上市・胎内市沖」の陸上関連工事について、県内企業を対象とした説明会を開催する。
1.運転開始予定時期は2029年6月
2.県内企業を対象に説明会を開催
運転開始予定時期は
2029年6月
事業スケジュール(出典 村上胎内洋上風力コンソーシアム)
新潟県村上市・胎内市沖は、村上市の岩船港付近から胎内市と新発田市の境界にかけての海域で、促進区域の面積は9188.1ヘクタール。計画によると、風車の施工は着床式で、最大出力は68万4000kW。第2ラウンドの4海域のなかで、面積・最大出力ともに最も大きい。
事業主体は、三井物産、大阪ガス、RWE(ドイツ)が出資する「村上胎内洋上風力コンソーシアム」。新潟県村上市、胎内市沖は、第2ラウンドの4海域のなかで唯一GE製の風車を採用する。すでに実施が決まっているラウンド事業のなかで最大規模の1万8000kWの風車を38基設置する。供給価格は、3.00円/kWh。
現在、環境影響調査や海底地盤調査の準備を進めていて、陸上変電設備工事は2025年4月から、海洋工事は27年4月に開始する予定。28年11月に洋上風車の設置に取り掛かり、29年6月の運転開始を目指す。
県内企業を対象に
説明会を開催
新潟県村上市・胎内市沖
2023年12月に発電事業者が選定され、2029年6月に商業運転開始予定の村上市・胎内市沖洋上風力発電事業について、関連産業に係る県内企業の参入を促進するため、陸上変電設備・陸上送電設備工事の県内企業向け説明会を開催します。
1 日時 2024年12月18日(水) 午前10時から正午まで
2 会場 新潟県自治会館 1階講堂(新潟市中央区新光町4-1)
3 プログラム
村上胎内洋上風力発電株式会社から以下の内容を説明いただきます。
(1) 村上市及び胎内市沖洋上風力発電事業の概要
(2) 陸上工事の内容
(3) エントリーシートについて
4 定員
200名(先着順、1企業2名まで)
5 対象
村上市・胎内市沖洋上風力発電事業における陸上変電設備、陸上送電設備に興味をお持ちの県内土木事業者及び電気工事事業者のみなさま
12月12日(木)に開催する「第4回WINDビジネスフォーラム」では、一般社団法人機械振興協会経済研究所の執行理事兼所長代理 北嶋 守氏が「洋上風力産業形成に向けたサプライチェーンの構築と人材育成」について講演します。
登壇予定者
一般社団法人機械振興協会 経済研究所
執行理事 兼 所長代理
北嶋 守 氏
講演:「洋上風力産業形成に向けたサプライチェーンの構築と人材育成」
研究領域: 産業クラスター論、地域イノベーション論、中小企業論
秋田県出身。1994年4月、機械振興協会経済研究所入所。国内外で産業調査に従事。現在、機械振興協会執行理事兼経済研究所所長代理。明治大学政経学部兼任講師。専門は産業クラスター論など。2018年3月、学術博士取得(東京大学)。2023年3月、「洋上風力を日本の新たな牽引産業にするための条件」を学会誌に発表。2024年5月、編著『脱炭素社会の地域イノベーション』(同友館)を刊行。
日本の洋上風力人材育成のダイヤモンドモデル Porter(1990)を参考に北嶋氏が作成
ダイヤモンドモデルとは、マイケル・ポーターが考案した国と産業の関係を示すフレームワークだ。このフレームは、①要因条件、②需要条件、③企業戦略・構造・競争力、④関連産業・支援業界、⑤政府、⑥機会、以上の6つの要素で構成されている。北嶋氏は、このフレームを日本の洋上風力の産業化において、その国際競争力を高めるために必要な「人材育成」に絞って考察し、12月12日のWINDビジネスフォーラムで研究成果を披露する。
全国各地で導入が進む洋上・陸上風力発電。北海道石狩市と寿都町の政策責任者、「地域イノベーション論」の研究者、最先端テクノロジーの開発企業などをお迎えして、オンラインイベントを開催します!事前登録のみで無料ご参加いただけますので、お気軽にご参加ください。
DATA
新潟県村上市・胎内市沖洋上風力発電に係る県内企業向け工事説明会を開催します
取材・文/高橋健一