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武藤経産相「事故原因の究明を踏まえて必要な安全対策を検討」

秋田市の風力発電所でブレードが落下した事故で、武藤経済産業大臣は9日の閣議後の記者会見で、事故原因の究明を踏まえて必要な安全対策を検討する意向を示した。

再エネの導入拡大では
安全確保が大前提

ブレード破損

風車ブレードが付け根部分から落下(5月3日撮影)

今月2日、秋田市の海浜公園でさくら風力が設置した風力発電所の風車からブレードが落下し、近くで倒れていた81歳の男性が死亡した。この事故について武藤経産相は、「亡くなられた方へ、まず心からお悔やみを申し上げたいと思います。また、再生可能エネルギーの拡大にあたっては、安全確保が大前提であります。経済産業省といたしましても、今般の事故の発生を重く受け止めているところです」と述べた。そのうえで、「事故後、直ちに風車の設置者に対し、事故原因の究明および再発防止策の策定などを指示し、現場に職員を派遣させていただいたところです。今後、原因究明を踏まえて、必要な安全対策の検討を進めてまいりたいと思います」と話した。

3日には秋田市の沼谷純市長が経産省を訪れ、安全基準の見直しと自治体の関与について要望した。これについて武藤経産相は、「本件に関し、秋田市の沼谷市長から事故原因の究明や安全対策の強化などのご要望をいただいたところです。引き続き、地元自治体とも連携をしながら、安全対策確保に万全を期していきたいと思っています」と述べ、地元の自治体と連携していく考えを強調した。

 

 

DATA

武藤経済産業大臣の閣議後記者会見の概要


取材・文/高橋健一

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