【ケイライン・ウインド・サービス】国内洋上風力事業の現場で着々と実績、オフショア支援船や地質調査船が活躍
2026/03/04
川崎汽船グループのケイライン・ウインド・サービス(KWS)が、オフショア支援船や海洋地質調査事業を展開し、日本の洋上風力の現場で存在感を見せている。グループの日本籍オフショア支援船フリートを活かして日本人船員の育成にも力を入れている。
メイン画像:鳥海山を背に走る地質調査船「EK HAYATE」。日本船籍で日本人船員が操船する。(写真提供:KWS)
オフショア支援船「かいこう」
響灘洋上風力の開発に貢献
川崎汽船グループは国内外でオフショア支援船事業を推進してきた実績を有し、その知見を国内洋上風力向け船舶事業に結集すべく2021年にKWSを設立した。これまで石油を代表とする海洋資源に乏しいとされてきた日本ではオフショア支援船の数は限定的だったが、今後洋上風力プロジェクトでは、多くの日本籍オフショア支援船の需要が見込まれる。そんな中、KWSは国内マーケットの拡大に先駆けて洋上風力の現場で、オフショア支援船や作業船のサービス提供を開始している。現場での実績を積み上げ、将来のサービス拡大につなげる狙いだ。
福岡県北九州市の北九州響灘洋上ウインドファームでは、KWSが運航するオフショア支援船「かいこう」が、五洋建設のSEP型多目的起重機船「CP-8001」の主曳船として曳航やサプライ業務を担った。「かいこう」は、洋上風力向けの支援船として欠かせないダイナミック・ポジショニング・システム(DPS、自動船位保持装置)を搭載し、安全で効率的な支援サービスを提供する。川崎汽船グループではオフショアオペレーション社がDPSを保持した多くのオフショア支援船を保有・運航している。
北九州市響灘沖の事業は、複雑な地質条件下で難工事が予想されたが、「かいこう」を日本人船員が操船し、関係者と円滑にコミュニケーションを図ることで工程管理の遵守に貢献した。事業者や現場の作業員からは「この船があってよかった」と好評を得た。
海洋地質調査船を就航
日本人船員の育成にも注力

五洋建設のSEP型多目的起重機船「CP-8001」を曳航する、6000馬力のオフショア支援船「かいこう」。(写真提供:KWS)
KWSは24年、国際的な海洋地質調査会社のEGS Survey Pte Ltd(EGS)と、海地盤調査事業を対象とした新会社「EK Geotechnical Survey合同会社(EKGS)」を設立した。同年9月にはフラグシップとして日本船籍地質調査船「EK HAYATE」を就航させている。「EK HAYATE」はDPSや動揺補正機能を備えた掘削用のツインタワーを搭載し、洋上ボーリングや土壌のサンプル採取など、発電所設計に必要とされる地盤調査を提供する。
EKGSは、今年度も複数の洋上風力向け地盤調査を受託。フィールド調査を完了しており、この分野でも着実に実績をあげている。今後は、セントラル方式による着床式・浮体式の海底地盤調査なども視野にサービスを展開していく方針だ。
さらに、昨年8月には「かいこう」や「EK HAYATE」の船舶管理を行うSNマリンとの資本提携について、同社の株主である菅原汽船などと合意した。KWSとSNマリンは両社のノウハウを結集した運航サービスの提供を目指して、DPSの実践訓練などを通じた専門資格を保有する日本人船員の育成や、事業内容を熟知した運航体制の構築を進めている。KWSの蔵本輝紀社長は、「川崎汽船グループとして国内洋上風力事業の発展に貢献するためにできることを、一つずつ積み上げていく。現場での仕事を通して蓄積しているノウハウを、グループ会社や協力会社のみならず業界全体に還元できるように、安全で効率的なサービスの提供を続ける」と力強く話している。
問い合わせ

ケイライン・ウインド・サービス株式会社
〒100-8540
東京都千代田区内幸町2-1-1 飯野ビルディング
WIND EXPO【春】 に出展!
ブース番号:W28-2
取材・文/山下幸恵(office SOTO)
WIND JOURNAL vol.10(2026年春号)より転載
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