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洋上風力発電 2030年に世界全体の累計導入数が299GWに

自然エネルギー財団は、「洋上風力発電の動向世界と日本における現状」をとりまとめた。2030年には世界全体の累計導入数が299GWにのぼり、2023年の4倍近くに達する見通しだ。

<目次>
1.累積洋上風力導入量は約75GW中国と欧州が大半を占める
2.洋上風力発電の導入政策目標 欧州ではイギリスがけん引
3.2033年の浮体式累積導入量 31GWを超える見通し

 

累積洋上風力導入量は約75GW
中国と欧州が大半を占める


世界の洋上風力発電の累積導入量及び地域別の内訳の推移
(出典 自然エネルギー財団)

自然エネルギー財団は昨年7月、世界の洋上風力発電についての最新動向を各機関の報告書を参照してとりまとめた。「洋上風力発電の動向:世界と日本における現状」というインフォパックで、昨年4月に公表された第5版にデータ更新などの最新情報を加えた改訂版となっている。

それによると、2023年までの世界全体の累積洋上風力導入量は約75GWとなった。このうち中国が50%、ヨーロッパが45%と、中国と欧州だけで世界全体の導入量のほとんどを占める。2023年の新規導入数では、累計と同じように、中国が6.3GWで全体の58%と多く、全体の半数以上を占めた。欧州での導入も世界の3.8GWと多くなっており、なかでもオランダ、イギリスが多い。

日本でも導入は進んでいるが、2023年の新規導入数は全体の0.1%、累計導入数は全体の0.2%となっている。また、アメリカでは、洋上風力の導入はほとんど見られない。しかし、洋上風力の導入をリードしている欧州や中国のみならず、他の地域においても少しずつ発電所の稼働が始まっている様子が見られる。

 

 

洋上風力発電の導入政策目標
欧州ではイギリスがけん引


各地域における洋上風力発電の2022年から2033年へ向けた累積導入量見通し
(出典 自然エネルギー財団)

洋上風力発電の導入政策目標について、各国で高い目標が掲げられている。EU全体では2030年までに少なくとも60GW、2050年までに300GW、また、アメリカでも2030年までに30GWの目標を掲げている。欧州の中では、特にイギリスの目標が高く、2030年までに50GWの目標を定めている。2030年には世界全体の累計導入数が299GWにのぼる見込みで、これは2023年の累計導入数75 GWの4倍近くにおよぶ。

欧州では今後、イギリスが洋上風力の導入をけん引する見込みだが、2020年代後半以降からは、ドイツなど欧州各国での導入が増えると予想されている。これはウクライナ問題により、自国のエネルギーを確保するため、自然エネルギーに注目が集まったことも要因の一つとして挙げられる。2023年には300億ユーロの投資があり、2024年にはヨーロッパで40GW分の入札が実施される見込みで、今後のヨーロッパの洋上風力の動向に注目したい。


欧州における洋上風力発電の累積導入量見通し(出典 自然エネルギー財団)

欧州では今後、イギリスが洋上風力の導入をけん引する見込みだが、2020年代後半以降からは、ドイツなど欧州各国での導入が増えると予想されている。これはウクライナ問題により、自国のエネルギーを確保するため、自然エネルギーに注目が集まったことも要因の一つとして挙げられる。2023年には300億ユーロの投資があり、2024年にはヨーロッパで40GW分の入札が実施される見込みで、今後のヨーロッパの洋上風力の動向に注目したい。


米国における洋上風力発電の累積導入量見通し(出典 自然エネルギー財団)

また、アメリカにおいても洋上風力の導入が増えていくと予想されている。2023年までの累積導入量は42MWにとどまるが、2024年5月時点で4.3GW分のプロジェクトが建設中であるなど、高い洋上風力発電の導入政策目標を背景とし、今後大きく導入数を伸ばすと考えられている。


中国における洋上風力発電の累積導入量見通し(出典 自然エネルギー財団)

中国では、中央政府による支援策終了の影響もあり、2021年の新規導入量(16.9GW)に比べると、 2023年(6.3GW)の新規導入量は鈍化している。しかし、これまでの大規模な開発の下でサプライチェーンが構築され、開発は引き続き活発であり、導入量は今後も大きく拡大する見込みである。

2033年の浮体式累積導入量
31GWを超える見通し

2023年6月現在、世界で公表済みの稼働中・開発中の浮体式プロジェクトは254GWになる。イタリアとイギリスで特に多く、それぞれ3万6308MW、3万5098MWのプロジェクトが進行中だ。2027年には新規導入量が1GWを超え、本格的な導入が始まる見込みだ。2033年の累積導入量は31GWを超え、多くの導入があると予想されている。

世界の浮体式洋上風力発電の累積導入見通し(出典 自然エネルギー財団)

2023年6月現在、世界で公表済みの稼働中・開発中の浮体式プロジェクトは254GWになる。イタリアとイギリスで特に多く、それぞれ36,308MW、35,098MWのプロジェクトが進行中だ。

2027年には浮体式の新規導入量が1GWを超え、本格的な導入が始まる見込みだ。2033年の累積導入量は31GWを超え、多くの導入があると予想されている。

 

 

DATA

自然エネルギー財団洋上風力発電の動向 世界と日本における現状(第5版 改訂版)


取材・文/ダブルウイング

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