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【洋上風力第2ラウンド】国産初のモノパイル3基が秋田港に到着、本格的なサプライチェーン構築の第一歩

洋上風力第2ラウンド「秋田県男鹿市・潟上市・秋田市沖」で計画されている発電設備のモノパイル3基が9月11日、秋田港に到着した。これまで海外からの輸入に依存していたモノパイルの国内製造は初めての取り組みだ。

メイン画像:秋田港に到着した洋上風力発電設備のモノパイル

<目次>
1.岡山県笠岡市に モノパイル製造拠点を新設
2.秋田県男鹿市・潟上市・秋田市沖に 21基の洋上風車を建設
3.2028年6月の運転開始へ サプライチェーン構築の第一歩

 

岡山県笠岡市に
モノパイル製造拠点を新設

 


モノパイルが到着した秋田港飯島ふ頭の岸壁

 
秋田港飯島ふ頭の岸壁には、大型クレーンが配置されるなか、筒状のモノパイル3基を積載した運搬船が接岸した。近くの岸壁で釣りをしていた70代の男性は「船に積まれたモノパイルのあまりの大きさに圧倒されました」と驚きの表情をみせた。同じく釣りをしていた50代の男性は「これからどのように作業を進めていくのか興味深いです」と関心を寄せていた。

着床式洋上風力発電で風車を海底に固定するための基礎部品「モノパイル」は、これまで日本国内に製造拠点がなく、海外メーカーからの輸入に頼っていた。こうしたなか、大型構造物の製造技術を有するJFEエンジニアリングが事業参入を決定し、岡山県笠岡市に「笠岡モノパイル製作所」を建設した。この工場は2024年に新設され、国内唯一のモノパイル製造拠点として供給体制の整備が進められてきた。

そして今年2月から、「秋田県男鹿市、潟上市及び秋田市沖」の洋上風力発電事業向けにモノパイルの製造が開始された。同年8月26日には初めて国内製造されたモノパイルの完成を祝う記念式典が現地で開催された。

製造されたモノパイルは、1本あたり最大で直径約10メートル、長さ約80メートル、重さ約2000トンにおよぶ鋼管構造物である。JFEエンジニアリングは全21基分のうち、これまでに13基の製造を完了し、9月7日に笠岡製作所から最初の3本を出荷した。

 

 

秋田県男鹿市・潟上市・秋田市沖に
21基の洋上風車を建設

 


秋田港に陸揚げされたモノパイル

岡山県笠岡市の工場を出港した運搬船は、9月11日午後に秋田港飯島ふ頭へ接岸した。9月12日からは陸揚げ作業が行われ、施工を担当する鹿島へと引き渡された。今回届いた3基のモノパイルは、発電事業者である「男鹿・潟上・秋田オフショア・グリーン・エナジー合同会社」(OKAOGE)が進める洋上風力発電事業で使用される。

同合同会社は、JERAと英bpの合弁会社であるJERA Nex bpの日本法人、Jパワー、東北電力、伊藤忠商事の4社で構成される。この事業は、洋上風力第2ラウンドの一環として、「秋田県男鹿市・潟上市・秋田市沖」に総出力31万5000kWの洋上風車を建設するプロジェクトである。この海域には計21基の風車が設置される計画となっており、そのすべてを支える基礎構造物として国産のモノパイルが採用されている。

 

2028年6月の運転開始へ
サプライチェーン構築の第一歩

 


秋田港に到着した洋上風力発電設備のモノパイル

 
岡山県笠岡市で製造されたモノパイルは、2027年3月までに全21基分が順次秋田港へと搬入される予定である。その後、2027年4月から海上工事を開始し、2028年6月に商業運転の開始を目指している。

この事業は、一般海域における着床式洋上風力ラウンド事業として最速の運転開始を予定している。また、国産モノパイルの採用と国内製造拠点からの調達・輸送体制の構築は、国内における洋上風力サプライチェーン構築に向けての重要な第一歩となる。国内での一貫生産と緻密な工程管理は、建設スケジュールの確実な遂行だけでなく事業採算性の面においても高い効果をもたらすことが期待されている。

 

 

DATA

国内初、洋上風力発電向け基礎「モノパイル」国産初品が完成
~国内唯一の製造拠点・笠岡モノパイル製作所において記念式典を開催~

秋田県男鹿市、潟上市及び秋田市沖 洋上風力発電事業向けモノパイル生産開始


取材・文:ウインドジャーナル編集部

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