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【アイルエンジニアリング】欧州の大手クレーンメーカーが続々と採用 FibreMaxのアラミド製ケーブル

鉄に比べて軽く、取り回しやメンテナンスが容易なアラミド繊維製ケーブルの活用が広がっている。洋上風力発電の浮体係留索としての実用化を進めるアイルエンジニアリングとFibreMaxは、アラミド繊維製クレーンペンダントの提案にも力を入れる。

メイン画像:2024年10月のAiP認証の授与式。右から、日本海事協会 松永昌樹常務理事、ファイバーマックス サンダー・G・ファン・ヘルヴォルト氏、アイルエンジニアリング 玄馬淳社長、帝人アラミド事業本部日本営業統括 Dr.Monica Lopez Lorenzo,Msc.

国内初のAiP認証を取得
現地生産化にも意欲

ベルギーの洋上建設専門会社DEMEが所有・運営する洋上風車の設置船にもアラミド製ケーブルが使用されている(提供:アイルエンジニアリング)

オランダのケーブルメーカー・FibreMax(ファイバーマックス)は昨年10月、合成繊維製の浮体係留索で日本海事協会(Class NK)のAiP認証(基本設計承認)を取得した。洋上風力発電の合成繊維製の浮体係留索でAiP認証を取得したのは、ファイバーマックスが初めてだ。認証を取得したことで、実設計に向けた規則類の思想に基づく課題を洗い出し、最終的な図面承認を得るのに必要な設計の要点を整理できるようになった。

同社は、「連続並行編み」という独自技術によって、従来の繊維ロープの課題である摩耗や伸長を防ぐことに成功した。日本政府は、2040年までに洋上風力発電の国内調達比率6割という目標を掲げている。同社には、複数の自治体から工場誘致の打診があるという。国内製造の拠点づくりを視野に入れて、実用化を目指す取り組みを着実に進めている。

AiP認証を取得したファイバーマックスの合成繊維製浮体係留索のイメージ(提供:アイルエンジニアリング)

 

 

合成繊維製ペンダント
年内に国内販売を開始へ

ドイツのリープヘル、オランダのハウスマンといった大手クレーンメーカーが合成繊維製ペンダントを採用している(提供:アイルエンジニアリング)

ファイバーマックスの日本総代理店であるアイルエンジニアリングは、さまざまな現場での合成繊維製ケーブルの利用拡大に力を入れている。「スーパー繊維」と呼ばれるアラミド繊維は、鉄に比べて大幅に軽く、単位重量あたりの強度が高い。繊維のため柔らかく、ケーブルなどにした場合の取り回しやメンテナンスが容易だ。このため、クレーンなどの建設重機、通信基地局の支持ワイヤなどに広く活用されている。

洋上風力発電の先進地の欧州では、従来の鋼製のクレーンペンダントに代わる新素材として、大手クレーンメーカーがファイバーマックスのアラミド繊維製ケーブルを採用するケースが増えている。同社のアラミド繊維製ケーブルを使用すると、クレーンの構造が軽量化されて安定性が高まり、クレーン全体のパフォーマンスの向上につながるのだ。鋼製のペンダントには、数千時間ごとに取り替えの基準があるが、アラミド製のペンダントには疲労による破断がなく、長期間使用できる。取り回しが容易なことから、作業時間の短縮や、さまざまな労災のリスクの低減にも役立つ。

アイルエンジニアリングは、アラミド繊維を使ったクレーンペンダントを、日本国内で販売するための認可手続きを進めている。近年は鋼材価格が高騰し、鉄製品との価格差が小さくなっている。同社の玄馬 淳社長は「鉄に代わる新しい素材として、年内には国内の認可を取得し、実用化を予定しています」と意欲をみせる。
 

 

問い合わせ

アイルエンジニアリング株式会社 
岡山県倉敷市神田3丁目15-2
TEL:086-441-6400 FAX:086-441-6401
Mail:info@airu-eng.jp


取材・文/山下幸恵(office SOTO)

WIND EXPO【春】に出展! ブース番号 E17-1

WIND JOURNAL vol.8(2025年春号)より転載

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