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宮城発エンジニア輸送船、CTVで洋上風力参入、7経営者が発起、みらい造船

未来の気仙沼・宮城・三陸を思い、立ち上がった経営者7人が発起人となって2015年に設立し、「100年続く会社」を目指し洋上風力発電業界への参入を決めたのが、みらい造船(宮城県気仙沼市)。木戸浦健歓(きどうら たけよし)社長に、同社の強みと事業戦略について聞いた。

――政府の「2050年カーボンニュートラル」宣言をどう受け止めていますか。
非常に追い風だと思っています。当社は「100年続く会社」を目指し、洋上風力業界のお仕事をしたいと考えています。100年後の健全な世界を作るために、当社は造船で貢献できると考え、洋上風力業界に参入したいと考えています。

――洋上風力発電事業にどのように関与する計画をお持ちですか。
(洋上風力向けに)船を作ることに、みらい造船として取り組みたいと考えています。

――強みは。
未来の気仙沼・宮城・三陸を思い、立ち上がった経営者7人が発起人として設立したのがみらい造船です。旧・木戸浦造船、旧・吉田造船鉄工所、旧・澤田造船所、旧・小鯖造船鉄工所、旧・ケーヤード、旧・石川電装、旧・小野寺鉄工所が長年にわたり培ってきた実績と知見、そして信頼を結集したことが最大の強みです。

――どのようなタイプの船を建造する計画でしょうか。
まずは、エンジニアを洋上風車まで輸送する小型のCTV(クルー・トランスファー・ヴェッセル)の技術を蓄積し、最終的にはSOVにつなげたいと思っています。

▼話を聞いた人

株式会社みらい造船
代表取締役社長
木戸浦 健歓(きどうら たけよし)氏


取材・文/山村敬一

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