陸上風力のコンクリート基礎づくりを効率化するシステム型枠[ペリー・ジャパン]
2021/12/01
型枠・支保工・足場などの建築資材を提供するペリー・ジャパン。同社製品のラインナップには、陸上風力の基礎づくりを効率化できるシステム型枠がある。北海道の案件において採用されたという、その製品の特徴とは?
一人で運べる軽量さ
工具不要のシステム型枠
1969年にドイツで創業されたPERI(ペリー)は、世界61ヶ国に支社を構え、システム型枠や足場などの建築資材を製造・レンタル・販売している。2006年には日本法人としてペリー・ジャパンを設立し、現在は茨城県に敷地面積30,000㎡の製品倉庫を保有する。
風力発電分野における事例では、システム型枠「DUO」が、北海道道北地域における地上設置型風力発電タワーの基礎構築に使用された。施工会社にシステムを提供し、基礎部分が施工されている。
ペリーのドイツ本社とイタリアのポリテック社が共同開発したDUOは、コンクリートを囲む面板とフレームが一体となったパネルタイプの型枠だ。合成樹脂製のパネルは1枚あたり25kg程度と、作業員一人で持ち運びできる軽さに仕上げられている。工具を用いず、専用のカプラーでパネル同士を組み付け可能で、直観的に理解できる簡便な方法でパネルを割り付けられる。建込要領も2~3時間で習得でき、施工性にすぐれる。
組み上げられた鉄筋の周りをDUOで囲み、コンクリートを流し込む。流し込んだコンクリートが堰き止められたのち滞留し、固まったら基礎の完成だ。
ペリー・ジャパンは、DUOと同じく北海道の陸上風力で採用された鋼製フレームタイプのシステム型枠「TRIO」など、陸上風力その他のコンクリート打設に関するソリューションを提供している。