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東北電力RENES、国際標準の基礎安全訓練「GWO-BST」の受付を開始

東北電力リニューアブルエナジー・サービスは1月18日、国際標準に基づいた基礎安全訓練「GWO-BST」の申し込み受付を開始した。秋田火力発電所構内の訓練施設「風力トレーニングセンター 秋田塾」で高所作業訓練など4種類のトレーニングを行うという。

国際機関GWOによる認証を取得
4種類の基礎安全訓練BSTを実施

東北電力リニューアブルエナジー・サービス(東北電力RENES)は、風力発電設備のメンテナンス技術者の育成に取り組んでいる。同社の「風力トレーニングセンター 秋田塾」は、風力発電設備のメンテナンス技術者を育成するための施設として2022年12月、東北電力の秋田火力発電所構内に設置された(一部は能代火力発電所構内に設置予定)。

「風力トレーニングセンター 秋田塾」は12月13日、国際機関GWO(Global Wind Organization)の定める基礎安全訓練「GWO-BST」の訓練提供機関として認証された。これは国内で4例目だという。BSTとは「Basic Safety Training」の略で、風力発電設備のメンテナンス技術者に対して行う基礎的な訓練だ。

同社は1月18日、この「GWO-BST」の受講申し込みの受付を開始したと発表した。申し込みは当社のWEBサイトから行うことができる。「GWO-BST」のうち、同社では、マニュアルハンドリング訓練、高所作業訓練、応急措置訓練、防火と消火の訓練の4つのトレーニングを行うという。


(東北電力RENES「風力トレーニングセンター 秋田塾」の概要。出典:東北電力リニューアブルエナジー・サービス、東北電力)

実際のトレーニングは2023年3月から提供される。受講料は4つのトレーニングのセットで、新規の場合、275,000円(税込)、更新の場合、198,000円(税込)だとしている。

訓練内容は段階的に拡張
「シーサバイバル訓練」の検討も

東北電力RENESはまた、今後「GWO-BST」のトレーニング内容を段階的に拡充する方針を打ち出している。具体的には、日本郵船や日本海洋事業と連携し、洋上風車への移乗訓練や洋上での緊急避難訓練を含む「シーサバイバル訓練」を検討しているという。

同社は、東北電力の100%出資によって2021年4月に設立された。風力発電をはじめとする再生可能エネルギー設備のO&Mやトレーニングなどのサービスを提供している。「風力トレーニングセンター 秋田塾」の取り組みのほか、東北・新潟地域の再生可能エネルギー発電事業への電気主任技術者派遣事業なども展開している。

DATA

東北電力リニューアブルエナジー・サービス株式会社


文:山下幸恵(office SOTO)

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