注目キーワード

English 日本語

> 業界トピック

欧米で採用が進む浮体向け「合成繊維製ケーブル」を日本に! アイルエンジニアリングの挑戦

浮体式洋上風力発電を支える合成繊維ケーブルや、海中の電力ケーブルの保護システムなどを提供するアイルエンジニアリング。世界で注目のソリューションをいち早く国内に導入し、洋上風力発電分野における存在感を高めている。

▲ 緊張係留式プラットフォームにアラミドケーブルが採用されている。

欧州の先進企業と提携
世界のノウハウを日本へ

モノパイルの運搬に活用されるアラミドケーブル。

岡山県倉敷市に本社を置くアイルエンジニアリングは、太陽光発電事業を基盤としながら、新たな事業領域へ活躍の幅を広げている。同社は2022年、ケーブル・プロテクション・システム(CPS)で知られる英国のTekmar(テクマール)と業務提携し、洋上風力発電事業に参入した。続いて協力関係を結んだのは、風車の国・オランダのケーブルメーカーであるFibreMax(ファイバーマックス)だ。

帝人のアラミド繊維『トワロン』が使われたケーブル。軽量でフレキシブルなため施工しやすく、 現場作業員の人数や作業船のチャーター 期間の削減にも役立つ。

同社の合成繊維製ケーブルは去年2月、洋上風力発電のエンジニアリング会社である英国のマリン・パワー・システムによって、TLP(Tension Leg Platform、緊張係留)方式の浮体式洋上風力発電に世界で初めて採用された。合成繊維製ケーブルには、帝人のアラミド繊維「トワロン」が使われる。(参考:世界初! TLP方式の浮体式洋上風力発電に合成繊維製ケーブル採用。軽量化でコスト低減)

 

独自のエンドレスワインディング
耐荷重の高いケーブルを製造


ファイバーマックスが独自開発したエンドレスワインディング技術は、繊維を編み込む回数によって、求められる強度に応じたケーブルを製造する独自技術。最高1.7万キロニュートンの強度を実現した。

ファイバーマックスは、独自の製法を編み出し、帝人のアラミド繊維を用いた合成繊維ケーブルを製造している。自社開発の「エンドレスワインディング」という製法では、繊維を何万回も巻き込んで、高い荷重に耐えられる長大なケーブルを作ることができる。

この製法で、アラミドケーブルの耐荷重を1.7万キロニュートンにまで高めることに成功した。欧州の他、米国でも2件の採用が決まったという。

アラミドケーブルには、重量が鉄の5分の1で強度と耐久性が高く、柔軟で取り回しが容易なため施工しやすいといったメリットがある。スチールワイヤーに代わる新製品として、洋上風力発電分野の他に、クレーンなどの建設重機や建築資材のタイロッドなど、高強度、高張力が求められる分野での活用が進む。

アラミドケーブルの提供を通じ
日本の洋上風力発電事業に貢献

こうしたアラミドケーブルに着目したアイルエンジニアリングは、半年にも及ぶ直談判を経て、ファイバーマックスの製品すべての日本における独占販売契約を締結した。世界で主流になりつつあるアラミドケーブルを通じて、日本の洋上風力事業や、それを支える様々な分野への貢献を目指す。

同社との提携にあたって、ファイバーマックスの再エネ部門の責任者であるサンダー・G・ファン・ヘルヴォルト氏は「アイルエンジニアリングとのコラボレーションによって、日本のエネルギー転換における重要な役割を果たすことを約束します」という力強いメッセージを寄せた。

 

話を聞いた人

FibreMax
Director Renewable Energy

サンダー・G・ファン・ヘルヴォルト氏

「先駆的なケーブルソリューションで、日本の着床式・浮体式洋上風力発電に貢献します」と語るファイバーマックスのサンダー・G・ファン・ヘルヴォルト氏。

.

アイルエンジニアリング株式会社
代表取締役

玄 馬淳氏

 

問い合わせ


 
アイルエンジニアリング株式会社
〒712-8061
岡山県倉敷市神田3丁目15-2
TEL:086-441-6400
FAX:086-441-6401
E-mail:Info@airu-eng.jp

WIND EXPO【春】に出展!
ブース番号:W19-82


取材・文/山下幸恵(office SOTO)

WIND JOURNAL vol.06(2024年春号)より転載

Sponsored by アイルエンジニアリング株式会社

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.11 | ¥0
2026/9/9発行

お詫びと訂正

広告お問い合わせ

アクセスランキング

  1. 【洋上風力第1ラウンド】東京電力RPが千葉県銚子市沖で環境アセスを開始 再挑戦の背景とは
  2. 秋田県男鹿市のブレード破損事故で最終報告 全国の風車設置者に保安規程の再検討を要請へ
  3. 経産省が落雷対策で緊急要請、自動停止閾値の再設定と停止点検を求める
  4. NEDO、洋上風力の地盤や気象調査の高度化・高効率化研究開発 委託事業者を公募
  5. 【東陽テクニカ】音響型AI予知保全システム「Windrover」でブレードの異常を早期検知
  6. 重量物吊り上げ大手のマムートが日本法人を設立、東京重機との協業を発表
  7. 洋上風力発電の人材育成! 国の補助金を上手に活用する方法
  8. 【洋上風力第2ラウンド】国産初のモノパイル3基が秋田港に到着、本格的なサプライチェーン構築の第一歩
  9. 『WIND JOURNAL』vol.11[2026年秋号]9/9発行!
  10. DENZAIグループ、2500トンクレーンを導入 巨大化する洋上風車に対応

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.11 | ¥0
2026/9/9発行

お詫びと訂正