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コスモエコパワー初のコーポレートPPA パナソニックグループへ風力の電気を提供

コスモエコパワーは5月31日、同社初のコーポレートPPAを締結したと発表した。岩手県盛岡市の姫神ウィンドパークで発電した電気と環境価値の一部を、パナソニック オペレーショナルエクセレンスを通じてパナソニックグループに供給する。

(姫神ウィンドパーク。提供:コスモエコパワー)

15年間のコーポレートPPA
風力の電気と環境価値を提供

コスモエネルギーホールディングスのグループ会社であるコスモエコパワーは、パナソニック オペレーショナルエクセレンス(PEX)との間でコーポレートPPAを締結した。岩手県盛岡市にある姫神ウィンドパークで発電した電気と環境価値の一部を、約15年間にわたってPEXに提供する。

パナソニックグループの小売電気事業者であるPEXは、コスモエコパワーから調達した電気と環境価値をパナソニックグループに供給するという。これは、コスモエコパワーにとって初めてのコーポレートPPAだとしている。

姫神ウィンドパークは姫神山南部の山麓にある陸上風力発電所で、2019年4月に稼働した。日立製作所製の2MWの風車(HTW2.0-86)9基が設置され、設備能力は18MWだ。

(姫神ウィンドパーク概要。提供:コスモエコパワー)

コーポレートPPAとは、企業などの需要家が、特定の発電事業者から再エネの電気や環境価値を長期にわたって購入する契約のことだ。契約期間は、一般的に10年〜25年などの中長期になることが多い。需要家は、CO2排出のない再エネ電気を長期かつ安定的に調達でき、発電事業者は、長期契約によって売電収益の予見性を高めることができる。こうしたメリットから、国内でも再エネの調達手段として広がりを見せている。

PPAのノウハウを蓄積して
他の洋上・陸上風力へも展開

コスモエコパワーは、今後、運転を開始する風力発電所においてもコーポレートPPAの検討を進めるとしている。また、本件によって得られたノウハウを、洋上・陸上風力発電所の開発や運営にも活用する考えを示している。

(今後運転開始を予定している陸上風力プロジェクト一覧。提供:コスモエコパワー)

コスモエネルギーグループは2021年、「2050年カーボンネットゼロ」を宣言し、自社事業だけでなく、関連する他社からの排出量であるScope3を含めた温室効果ガスの実質排出量ゼロを目指している。重点取り組みテーマとして、「2030年に陸上、洋上風力で合計1500MW超を含む、再エネ発電設備容量2000MW」を目標に掲げている。

DATA

コスモエネルギーホールディングス株式会社
コスモエコパワー株式会社


取材・文:山下幸恵(office SOTO)

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