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ユーラスHD、バードストライク防止対策で日中の運転停止 北海道の風力発電所

ユーラスエナジーホールディングスは3月31日、北海道幌延町の「浜里ウインドファーム」で海ワシ類のバードストライクの発生防止を目的に、欧州で実績がある最先端の対策システムを導入するとともに、日の出1時間前から日没までのあいだ、14基すべての運転を停止する措置を開始したと発表した。

メイン画像:浜里ウインドファーム(出典 ユーラスエナジーHD)

<目次>
1.運転開始直後からバードストライクが発生
2.昨年12月から忌避音発生システムを導入

 

運転開始直後から
バードストライクが発生


浜里ウインドファームの対応経緯(出典ユーラスエナジーHD)

浜里ウインドファームは、ユーラスエナジーホールディングス(ユーラスHD)のグループ会社である合同会社道北風力(本社:北海道稚内市)が運営している。4300kWの風車が14基設置され、総出力は4万7500 kW。2023年5月に運転開始した。風車は、シーメンスガメサ・リニューアブル・エナジー社製。

この発電所では、運転開始直後からオジロワシのバードストライクが発生したことから、鳥類の専門家とも協議し、さまざまな対策を講じてきた。海ワシ類からの視認性を向上させる環境保全措置として、23年9月にタワー側面およびナセル上部に目玉模様の施工を実施している。しかし、その後も海ワシ類のバードストライクが複数発生したことから、24年12月から、新たな防止策として、欧州で実績があるバードストライク対策システムを国内で初めて導入した。

 

 

欧州で実績がある
バードストライク対策システムを導入


バードストライク対策システム(出典 ユーラスエナジーHD)

新たな防止策は、風車のタワー10メートルの高さに、360度カメラおよびスピーカーをタワー側面の四方に設置し、カメラで遠方から風車に接近する鳥類を検知して、危険域に侵入した際にスピーカーから忌避音を発生させ、鳥類の進路変更を促すものだ。風力発電所の全14基に、バードストライク対策システムを設置し、24年12月から試験運用を開始したが、その後もバードストライクが複数発生している状況を踏まえ、海ワシ類の保護を最優先に考え、鳥類の専門家のご意見も参考に、今年3月25日より海ワシ類が活動する日の出1時間前から日没までのあいだ、14基すべての運転を停止する措置を開始した。現在は、鳥類種や飛翔範囲に対してバードストライク対策システムの有効性を高められるように、音量の調整やカメラの検知率の向上など忌避効果の性能改善に取り組んでいるとしている。

ユーラスHDは「今後、バードストライク対策システムの調整・改善を行うとともに、鳥類の専門家と連携しバードストライクの原因調査や環境影響評価の内容の振り返り・検証などを行い、自然と風力発電の共生を目指し、バードストライク発生防止に向けて取り組んでまいりますとコメントしている。

【バードストライク対策システムの概要】
1.360°カメラにより、風車の半径1km圏内に接近した鳥類を検知
2.半径1km圏内で鳥類の滞空が続いた際には鳥類種を識別
3.半径300m圏内に鳥類が接近した際には、スピーカーより特殊な忌避音を発生させ、鳥類に進路変更を促すことでバードストライクを防止する

DATA

「浜里ウインドファーム」における海ワシ類のバードストライク発生防止に向けた取り組みについて

浜里ウインドファーム


取材・文/高橋健一

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