洋上風力開発に、海洋物理探査ほか海外の先端機器・サービスを提供[サイスガジェット]
2021/10/28
物理探査の機器・サービスを提供するサイスガジェット。同社は洋上風力発電の開発に使える海外サービスの取り扱いを始めた。
物理探査/地盤調査・船舶航路管理・無人水上機
洋上風力向け3つのソリューション
2013年に設立されたサイスガジェットは、海洋物理探査機器、また海洋関連の海外製品を販売・整備する商社として、東京都大田区を拠点に活動している。
海洋物理探査機器の技師の派遣、専用コンプレッサの整備・修理、物理探査機器のレンタル、そして海洋機器関連のコンサルティング業務や調査支援までを手掛け、陸上向けの探査機器においても多くの実績を有する。
「当社は、日本の洋上風力産業ビジョンの発表もあり、2020年から洋上風力向けソリューションの提供を準備してきました」(同社代表取締役 上田 至高氏)。
注力している分野は、以下の3つ。
1. 洋上風力向け物理探査/地盤調査関連機器・サービス
海洋物理探査向けの機器・サービスを提供する海外企業と、従来の事業分野を軸として、洋上風力向けにも事業展開に取り組んでいる。地盤調査に関しては、海外の調査船傭船や、国内企業とのパートナーシップを模索している。サイスガジェット営業部部長の花木暁氏は、「機器販売、技術支援、調査支援、調査船傭船など、柔軟にソリューションをご提案できます」と語る。
2. 船舶航路管理および港湾管理ソリューション
作業船など船舶の入出港や作業日程、航路を管理・分析するソフトウェアを取り扱っている。作業計画の改善や最適化、そして燃料費や作業コストの削減につながるものだ。
3. 無人水上機
水中音計測に活用される無人水上機の国内展開も模索している。水中音計測は、海洋関連の工事における水中騒音や海洋生物のモニタリングなどに欠かせないものであり、国内では近年、洋上風力建設において関心の高い分野だ。一方で無人機は、水上・水中に限らず、海洋事業の安全性向上や効率化など、多岐にわたる用途があり、上記1.2.のサービス・ソリューションにおける活用も期待されている。
話を聞いた人
サイスガジェット株式会社
代表取締役 上田 至高氏
営業部 部長 花木 暁氏
取材・文/WIND JOURNAL編集部