【サンコーシヤ】風力発電設備の長期安定運用に貢献する総合雷対策コンサルサービス
2026/09/17
秋田県内で相次いだ風車ブレード破損事故を踏まえ、雷対策の重要性が高まっている。雷対策のリーディングカンパニーである株式会社サンコーシヤは、長年培った技術力を結集して総合雷対策コンサルサービスを展開している。
画像:© Fabrizio Maffei/Shutterstock.com
1.総合雷対策の実績と 風力発電への取り組み
2.設備全体を網羅する 総合雷対策コンサルサービス
3.地球環境にやさしい 次世代接地抵抗低減材
4.国内外の再エネ普及と 持続可能な社会に貢献
総合雷対策の実績と
風力発電への取り組み
1930年の創業以来、サンコーシヤは雷保護技術をコア技術として、電力、鉄道、通信、防災、産業インフラなど、社会インフラを雷害から守る製品、システムを開発・提供している。長年にわたり蓄積してきた雷に関する広範な技術と知見を基盤に、近年では再生可能エネルギー分野、特に風力発電設備の雷対策に注力している。
日本の自然環境は非常に厳しく、特に日本海沿岸部においては「冬季雷」と呼ばれるエネルギーが極めて大きい落雷がある。これは世界的に見てもまれな環境であり、風力発電設備に深刻な被害をもたらす要因となっている。近年における風車の大型化や洋上風力発電の普及に伴い、ブレード被害にとどまらず、ナセル内に設置された制御機器、通信設備、監視システムを含めた総合的な雷対策の必要性が高まっている。
設備全体を網羅する
総合雷対策コンサルサービス

サンコーシヤでは、これまでに培ってきたサージ防護デバイス(SPD)や接地(アース)技術に加え、高度な雷観測や雷解析に関する知見を活用して、「風力発電向け総合雷対策コンサルサービス」を展開している。このサービスは調査・設計・製品提供・施工支援・保守までを一貫してサポートし、風力発電設備全体の雷リスクを低減する。ブレード、ナセル、制御盤、通信設備、電源設備など、風車全体を対象とした対策提案を行っている点が最大の特徴である。このサービスは、既存の風力発電設備への後付け導入にも対応しており、現地調査により設備構成や接地状況、サージ侵入経路などを確認したうえで最適な対策を提示する。
経済産業省による落雷検出体制の把握要請や技術基準の改正など保安基準が厳格化されるなか、風力発電事業者が抱える課題は「落雷そのものをなくすこと」から「落雷による設備リスクを適切に把握し、安全かつ効率的に維持管理すること」へと変化している。大型化した風車や洋上風車では、落雷後の点検に伴うコストや停止時間が事業上の大きな負担となるためである。特に洋上風力発電においては、天候の制約や作業船・作業員の手配により、点検作業そのものに膨大な時間と費用を要する。同社の担当者は「今後は落雷の有無だけでなく、落雷規模や設備への影響を適切に評価し、本当に必要な点検を見極めるリスクベースの保守が重要になると考えています」と説明する。
雷サージカウンタ用ロゴスキーコイル

雷サージカウンタSC‐401A
地球環境にやさしい
次世代接地抵抗低減材
接地抵抗低減材
「バイオサンアースBC1」
使用した例
(中央のグレー部分)
風力発電設備において、直撃雷のエネルギーを安全に大地へ放流し、設備内部の電位上昇を抑える接地技術は、安定稼働を支える根幹である。接地性能が不十分な場合、雷電流が制御機器や通信設備に回り込み、機器の故障や運転停止を引き起こす。
この課題に対し、サンコーシヤが開発したのが環境配慮型の接地抵抗低減材「バイオサンアースBC1」である。この製品は、導電材料として石油由来の炭素ではなく、バイオマス発電の副産物である「バイオ炭」を採用している。これにより、従来の製品と同等の高い接地抵抗低減性能と電極の腐食防止性能を維持しながら、製造時のCO₂排出量削減と炭素の土壌貯留を実現した。
また、従来品に比べて軽量化が図られており、資材搬入が困難な山間部などの風力発電所においても施工性の向上や工期の短縮に寄与するほか、長期間にわたり安定した性能を維持できる製品となっている。
国内外の再エネ普及と
持続可能な社会に貢献

中光度白色航空障害灯「FX-7SC-20K」
低光度航空障害灯「OM-3C」
風力発電設備の安全性を確保するうえで、航空法に基づき設置が義務付けられている「航空障害灯」も不可欠な構成要素である。サンコーシヤでは、高輝度LEDを採用した中光度白色航空障害灯「FX-7SC-20K」と、低光度航空障害灯「OM-3C」をラインアップしている。
「FX-7SC-20K」は消費電力40W、光源寿命約50,000時間を実現し、昼間障害標識の省略が可能なため景観性向上にも寄与する。「OM-3C」は主に塔体の中段部などに使用され、「FX-7SC-20K」との組み合わせにより航空法に適合した航空障害灯システムを構成する。

ライトニングステーション落雷画面

ストライクガード
同社は航空障害灯システムの提供にとどまらず、風車全体の耐雷設計や監視技術と連携させたシステム提案を行える点を強みとしている。グループ会社フランクリン・ジャパンが提供する落雷情報サービス「ライトニングステーション」や、現地設置型の雷観測機器「ストライクガード」を活用することで、リアルタイムでの落雷位置把握や接近警報が可能となり、雷接近時の風車停止判断や作業員の安全確保、ムダな停止時間を減らす運用を実現する。
同社の担当者は「日本の陸上・洋上風力発電のさらなる発展には、設備を長期間、安全かつ安定して運用できる環境づくりが欠かせません。サンコーシヤグループは、長年培ってきた雷保護技術や落雷監視技術を生かし、現地調査から対策提案、製品提供、保守支援までを一貫して提供することで、風力発電設備の信頼性向上に貢献していきます。今後も、風力発電に関わる事業者や設計、建設、設備メーカー、保守メンテなどの事業者のみなさまと連携し、安全、安心な風力発電の運用を支える総合雷対策コンサルサービスを提供するメーカーとして、国内外の再生可能エネルギーの普及と持続可能な社会の実現に貢献していきたいと考えています」と力強く語っている。
問い合わせ
東京都品川区大崎2丁目11番1号
大崎ウィズタワー18階
TEL:03-3491-7181
取材・文/ウインドジャーナル編集部
写真提供/株式会社サンコーシヤ
WIND JOURNAL vol.11(2026年秋号)より転載
Sponsored by 株式会社サンコーシヤ









