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【EXECUTIVE INTERVIEW】トップランナー達の次なる一手 風力発電の課題にどう挑む?

2030年の再エネ⽐率⽬標達成には、まだまだ課題が山積みだ。それら課題を解決するために、エグゼクティブ達は何を考えるのか。「中央開発株式会社」と「帝人株式会社」のソリューションについて聞く。

地盤調査の品質向上により、
洋上風力事業に貢献

洋上風力発電事業の地盤調査においては、候補海域が水深30m~60mに達するため、水深の影響を考慮した品質の管理が求められます。

特にN値を求めるための標準貫入試験は、水深相当分の打撃エネルギー損失が懸念されるため、当社は「SPTアナライザー(PDI社製)を用いたエネルギー伝達効率の検証」に取り組んでおります。

SPTアナライザーによる測定は、センサーを取り付けた測定用ロッドをセットして、ハンマー打撃時のひずみと加速度を測定し、得られた波形データを解析することにより伝達エネルギーを求めるものです。

標準貫入試験により求められるN値は、土層の締り具合・硬さ・強度特性・液状化に対する抵抗など、様々な評価に用いられるため、エネルギー伝達効率を検証することは、調査全般の品質管理につながるものと考えております。今後も海域地盤調査の品質向上に取り組み、洋上風力事業の推進に貢献して参ります。

中央開発株式会社
東京支社次長兼営業部長

和賀 憲洋氏



 
【略歴】
中央開発株式会社 東京支社次長兼営業部長 和賀憲洋


帝人の高機能素材で
ビジネス機会の創出を図る

風力発電の発電総量を早期に増やしていく上で解決すべき課題は多くありますが、当社は高機能素材で以下のような課題の解決に貢献したいと考えております。

海洋発電域の拡大に必要な浮体式風力発電において、信頼性を左右する係留索にアラミド繊維の活用が検討され始めています。

高い張力や張力変動の厳しい使用環境下でも寸法変化(クリープ)が小さく、強度を安定保持できるため、係留索の長寿命化が期待できます。

さらに商業実績を多数積んだリサイクルモデルも確立しており、廃棄物問題の解決にも寄与します。アラミド繊維は海中油田掘削用のフローラインやアンビリカル、大型船の係船索等で多くの採用実績を有しておりますので、風力発電業界の今後の発展にも貢献していけると考えております。

また、風車本体については、一基あたりの発電容量を上げる大型化が進みつつありますが、100mを超える長尺となるブレードが自重のしなりによって破損しないよう、既に当社の炭素繊維がブレードの軽量化に貢献しております。

今後も新たなビジネス機会の創出を図って参ります。

帝人株式会社
取締役常務執行役員
マテリアル事業統轄

小川 英次氏

 
【略歴】
帝人株式会社 取締役常務執行役員 マテリアル事業統轄 小川 英次(おがわ えいじ)
1985年4月 当社入社
2016年4月 同 帝人グループ執行役員
同 樹脂事業本部長
2019年4月 同 経営企画管掌
2020年6月 同 取締役執行役員
2021年4月 同 取締役常務執行役員(現任)
2022年4月 同 マテリアル事業統轄(現任)


WIND JOURNAL vol.3(2022年秋号)より転載

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