注目キーワード

English 日本語

業界トピック

【第4回 EXECUTIVE INTERVIEW】風力新時代を双肩に担う トップ企業が抱える困難な課題とは? 伊藤忠丸紅鉄鋼編

2030年の再エネ⽐率⽬標達成には、まだまだ課題が山積みだ。それら課題を解決するために、エグゼクティブ達は何を考えるのか。「伊藤忠丸紅鉄鋼」のソリューションについて聞く。

大規模生産能力の活用による
コストダウンの実現へ

当社では洋上風力の基礎部分、いわゆる鋼構造物のモノパイル、トランジションピース、ジャケット、浮体式基礎と呼ばれるパッケージに取り組んでいます。日本において様々な案件の検討が行われておりますが、洋上風力の本格化にはまだ時間がかかる状況です。一方、海外においては洋上風力の導入が大規模に進んでおり、短期間で風車・基礎が巨大化する傾向にあります。どのように設備投資・サプライチェーンを構築していくかの判断が非常に難しい実態が有る中で、当社としましては日本の鉄鋼商社として、予てより協業している中国のパートナーと共にサプライチェーンを組み、機能を発揮して参りたいと考えております。

洋上風力発電は新しい産業ですが、電力料金への賦課を抑える為、コストダウンが避けて通れない課題となっています。中国は洋上風力の先進国で、サプライチェーン・インフラが整備されているのみならず、需要に応じてアップグレードされており、コスト競争力は際立っています。ポリティカルリスクはあるものの、洋上風力関連設備の大規模導入には欠かせない供給元であり、当社としてはいずれ実現する量産案件に向け準備を進めております。 

伊藤忠丸紅鉄鋼
鋼材第一本部
厚板・条鋼部(新エネルギープロジェクトグループリーダー)

村中 就矢 氏


広告お問い合わせ

アクセスランキング

  1. 【洋上風力第4ラウンド】第1ラウンドのFIP転を容認へ 第2・第3ラウンド事業者への配慮措置が今後の焦点に
  2. 【洋上風力第2ラウンド】秋田県男鹿市・潟上市・秋田市沖 3年後の運転開始に向け陸上工事が本格化
  3. 【洋上風力第4ラウンド】東京都伊豆諸島沖の5海域を準備区域に、大規模浮体式の導入を目指す
  4. 【特集】洋上風力「第4ラウンド」の動向まとめ 異例の展開のラウンド事業の行方は?
  5. 全漁連が国に要望書を提出「EEZ内への洋上風車設置で漁業とのすみ分けを」
  6. 【洋上風力第4ラウンド】北海道松前沖と檜山沖、促進区域の指定案を公告 早ければ8月にも2海域を指定へ
  7. 北海道せたな町、国内初の洋上風力 再エネのまちの新たな挑戦
  8. 【洋上風力第4ラウンド】第1ラウンド事業へのFIP適用に厳しい意見が相次ぐ 事業者ヒアリングを実施
  9. 秋田市のブレード落下事故、補強板の破損や焦げ跡を確認 破壊との関連を調査
  10. 経産省がシーメンスガメサと覚書を締結 風力発電のサプライチェーン構築へ

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.08 | ¥0
2025/2/19発行

お詫びと訂正