注目キーワード

English 日本語

業界トピック

商船三井 風車O&M国内最大手の北拓を連結子会社に

商船三井は1月10日、風力発電設備のO&Mで国内最大手の北拓(北海道旭川市)の過半数の株式を取得し連結子会社としたと発表した。商船三井は、北拓の豊富な実績とノウハウを活かして洋上風力発電事業の拡充を目指す。

(アイキャッチ画像 商船三井 橋本剛社長と北拓 吉田ゆかり社長 出典 商船三井)

国内の陸上風車の
8割近くにサービス提供

北拓

陸上風車のメンテナンス作業(出典 北拓)

商船三井と北拓は2017年から協議をはじめ、洋上風力発電事業の拡充を進める商船三井と、個人オーナーからの脱皮を目指す北拓の利害が一致し、資本提携をすることにした。商船三井は1月9日に北拓の過半数の株式を取得して連結子会社にした。出資額は非公表。北拓の社名変更、本社移転、役員変更はないとしている。

北拓は1970年に、北海道旭川市で株式会社北拓クリーニングとして創業した。風力発電施設の計画が各地で具体化し始めたことに着目して1999年、社内に風力発電メンテナンス部門を新設する。その後、陸上風力発電施設の受注を増やし2006年、メンテナンス部門を分社化して株式会社北拓を設立した。いまでは、⽇本に建設されている⾵⾞約2600基のうち、およそ80%にO&Mに関わるサービスを提供している。

洋上風力産業の
拡充に貢献

1月10日の記者会見

2024年1月10日の記者会見

商船三井は「北拓との資本提携を通じ、北拓が有する風力発電メンテナンスにおける豊富な実績とノウハウ及びネットワークと、商船三井グループの海運業をはじめとした社会インフラ事業での操業経験を掛け合わせた新たな価値を創出し、洋上風力発電のバリューチェーン全体で業界のパートナーから選ばれる存在となることで、洋上風力産業の拡充に貢献することを目指します」としている。

記者会見した北拓の吉田ゆかり社長は、「洋上風力フェーズでは急速に事業規模が拡大しているため、商船三井との資本提携によって、更なる成長戦略を描くことができると考えた。また、わたしたちは社員1人ひとりと向き合って経営に取り組んできたが、社員やその家族の思いも尊重して頂けるということで、大変嬉しく思っている。これまで、どこにも属さない形でO&M事業を進めてきたが、商船三井は業界の中で色がついていない企業であると認識して、資本提携をさせていただいた」と話した。

DATA

風力発電メンテナンスで国内最大手 北拓と資本提携


取材・文/高橋健一

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.10 | ¥0
2026/3/17発行

お詫びと訂正

広告お問い合わせ

アクセスランキング

  1. 経産省、FIT・FIP認定55件を取り消し 交付金返還命令を初適用
  2. 経産省、落雷検出装置の総点検を緊急要請「男鹿市の風車で監視体制の空白期間」
  3. 【洋上風力第1ラウンド】新制度の肝は「想定供給価格幅」の設定、事業完遂につながる制度設計を
  4. 英国政府、中国・明陽智能製風車を排除 供給不足やコスト上昇を懸念する声も
  5. 秋田県男鹿市のブレード破損事故 23日からブレード撤去と本格調査を開始
  6. NEDO、次世代浮体式洋上風力システム実証研究の公募開始 5月11日にオンライン説明会
  7. 秋田市のブレード落下事故で最終報告書「構造上の問題と損傷の未確認が原因と推定」
  8. 東京都、伊豆諸島沖で海底地盤の本格調査を開始 世界最大規模の浮体式開発を目指す
  9. 【秋田市 ブレード落下事故を徹底検証】落雷による損傷を把握できないまま運転を継続したのが原因
  10. 『WIND JOURNAL』vol.10[2026年春号]3/17発行!

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.10 | ¥0
2026/3/17発行

お詫びと訂正